金相場は利益確定の売りなどで5日ぶりに反落。前日まで4日続伸していたこともあり、利益確定の売りが出やすかったようである。ただし、ユーロドルが堅調に推移しており、下げづらい展開にある模様。

またFOMCでの利上げ見送りとFRB関係者の金利見通しを受けて、利上げペースが従来の想定よりも緩やかになるとの安心感が広がっていることも、金相場の支えになっているもようである。ただし、今回は米国株と同じ方向で動いていることもあり、米国株が調整基調に入った場合には、金も同時に売られる可能性が高いと考えられる。

今後3週間は米国株が下げやすい期間に入ると考えており、このような展開になった場合への備えが必要である。1,350ドル付近が重くなるようだと要注意であろう。

非鉄相場は総じて堅調。日米の金融政策発表後のドル安が下値を支えているとの指摘がある。アルミは上昇し、1,650ドルを超える場面があったが、やや上値が重くなりつつある。

ただし、75日線の1,627ドルを超えており、基調は強いようである。銅も4,850ドルを上回り、高値を更新。ただし、買われすぎ感が強まっており、伸びきれなくなる動きには注意が必要であろう。ニッケルは高値圏での推移だが、買われすぎ感が強い。高値が伸びきれなくなると要注意であろう。

亜鉛もやや調整色が強まりつつある。2,275ドルを引け値で割り込むと、下げ基調に転じることになりそうである。2,200ドルが重要サポートであり、これを割り込めば売りが優勢になるだろう。

原油は大幅反落。26~28日にアルジェリアで開催されるOPEC非公式会合での増産凍結合意は期待薄との見方を背景に売りが優勢となった模様。サウジアラビアは、イランが年内の生産量を現状のまま据え置くことを条件に、自国の産油量を年初の水準まで削減する提案を行っていたもよう。

しかし、イランの当局者が現行の産油量はまだ制裁解除前の水準に達していないとして、この提案を拒否する方針を明らかにしたことや、サウジ側も会合では合意形成を期待していないとの報道で売りが優勢になっているようである。

さらに、米国内の石油掘削リグ稼働数が前週比2基増の418基となり、国内の供給過剰感が強まったことも投資家心理を圧迫したようである。産油国会合では、合意がなされるとみている関係者は少ないもよう。現状で原油価格が50ドルを明確に超えるのは難しいだろう。

今後3週間は株式市場の動向にも注意が必要である。原油市場の環境に加え、株価が下げた場合には、原油相場も下げに転じることになろう。46ドルを回復できず、逆に43ドルを割り込むようだと、非常に危険なサインと判断せざるを得ない。