金相場はFOMCを前に動きづらい展開。利上げ見送りがほぼ確実とみられているが、FOMC声明の内容やイエレンFRB議長の会見内容から利上げ時期に関する手掛かりが出るようだと、大きく変動することになろう。

ただし、それも金融市場次第である。株安・債券安・ドル高となれば、金にとっては最悪のシナリオとなり、一時的に大きく下押すことになろう。むしろ、これが金融危機的な下げを誘発するようであれば、ある程度の下げは覚悟する必要があろう。それでも、戻す際には金が最も早く底打ちし、戻りを試すだろう。

短期的には1,305ドルでサポートして下値を切り上げており、反発に向かう流れにあると見られる。1,325ドルを超えると再び上昇が強まる形と見られる。

しかし、短期的には今日のFOMCの結果次第である。1,305ドルを下抜ければ下落に向かわざるを得ないだろう。結局のところ、短期的には1,305ドルと1,325ドルのレンジをどちらに抜けるかを見極めることになろう。

むしろ、銀の方が強さは鮮明である。下値を切り上げ、重要な移動平均線なども上抜けてきた。20ドルを試す動きにあるように見える。19.05ドルを維持できれば、上昇基調維持と判断してよいだろう。

プラチナも徐々に下値を切り上げてきた。1,025ドルを割り込まないことが上昇基調回帰の最低条件であると見られる。それでも1,050ドルや1,065ドルなど、重いレジスタンスが控えている。これらを超えて、初めて本格的な上昇基調に回帰できると考えられることを理解しておくべきであろう。

非鉄相場はおおむね堅調に推移。中国市場への懸念がやや後退していることが下支えになっている模様。アルミは底練りの状態になりつつある。

1,575ドル前後の下値を売り込むのは賢明ではないだろう。ただし、割れてしまうと回復には時間がかかりそうである。銅は高値圏にあるのだが、4,800ドルが重くなっており、これを明確に超えない限り、再び下値を試す可能性はある。

4,600~4,800ドルのレンジ抜けを待つのが賢明であろう。ニッケルはさらに値を上げている。ただし、10,500ドルを超えられないと再び調整しそうな動きである。日柄的な面もあり、上昇基調を続けることが高値トライの必要条件になろう。9,650ドルが重要なサポートになっている。

亜鉛は続伸し、上昇基調に回帰する動きにある。25日線の2,290ドルをわずかに超えており、これを維持できれば再び上値を試すことができるだろう。

原油は小幅上昇。ただし、OPEC加盟国および非加盟国による非公式会合を26~28日に控えて、主要産油国が増産凍結で合意する公算は小さいとの見方は相場の重石にしなっている模様。

OPECのバーキンド事務局長が増産凍結合意の期間は「1年にわたる可能性がある」と発言したとの報道や、ロシアの石油担当者もこの合意内容を支持しているとの報道があり、これらが相場反転のきっかけになった模様。ベネズエラの関係者は「増産凍結なら原油相場は10~15ドル上昇する」との見方を示している。

ただし、OPEC主要国であるサウジアラビア、イラン、イラク、ナイジェリア、リビアは過去数カ月、増産あるいは増産を目指している。本当に増産凍結で合意できるかは不透明である。一方、米国最大のパイプライン運営会社コロニアル・パイプラインは、21日から輸送を再開すると発表したことで、ガソリン先物は4%の急落となった模様。

同社のガソリン漏れ事故で、日量130万バレルの輸送が9月9日からストップしていた。WTI原油は44.60ドルのレジスタンスを超えると上値を試す動きに入るだろう。短期的には売られすぎ感もあり、戻しやすい地合いにあると見られる。

ただし、46.50ドルを明確に上抜けるまでは、戻りは短期的な買戻しにとどまるだろう。強気相場に入るにはまだ高いハードルがある。最終的には47.60ドルを超えることが必要であろう。