金相場は6日ぶりに小幅反発。FOMCでの利上げ観測の後退を背景としたドル安を背景に安値拾いの買いが入った模様。ただし、利上げに対する警戒感が完全には払拭されていないことや、米金利の上昇圧力が徐々に強まっていることもあり、金相場が短期的にさらに上値を試すのは難しいと考えられる。

FOMCでの米利上げ確率は15%と予想されており、利上げは米大統領選後の12月になると予想する向きが多い模様。しかし、利上げは遅きに失しており、今度の利上げは市場を崩壊に導くだろう。それが今月か12月かの違いだけである。金利上昇で株価が急落することで、金相場も一時的売られる可能性が高いが、この時に買うのが賢明であろう。

金融危機後の戻りが最も早いのが金であると考えられる。上値を買わないようにし、大幅な押し目で買うようにしたい。

非鉄相場は堅調に推移。アルミは反発し、銅は急伸して4,700ドルを回復した。中国の経済指標が堅調な内容だったことが好感されたようだが、この日の戻りにはさすがに驚いた。銅は4,600ドルが堅かったと考えることもできるが、このまま上値を終えるかは疑問も残る。

特に金融市場が不安定なだけに、上値を買うのは避けたい。亜鉛も反発したが、ニッケルは続落となっている。

原油は大幅続落。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、ディスティレート在庫が前週比460万バレル増と、市場予想の同150万バレル増を大幅に上回ったことが嫌気された模様。ガソリン在庫も同60万バレル増と、市場予想の同30万バレル増を上回った。

これを受けて、石油製品需要に対する懸念が強まり、原油相場も圧迫されたようだ。ただし、原油在庫は前週比60万バレル減と、市場予想の380万バレル増に反して減少している。熱帯性低気圧の影響で、メキシコ湾岸への原油到着が遅れ、前週は1,450万バレル減と過去15年で最大の減少幅だったことから、今週はその反動で増加するとみられていただけに、この結果は意外感をもって受け止められているようである。

しかし、今後は製油所のメンテナンスシーズンに入ることもあり、原油需要が減退するとの見方も上値を抑える可能性がある。また最近の米国内の石油掘削リグ稼働数の増加により、産油量が久しぶりに増加しており、この傾向が続くようだと原油相場の重石になる。

OPECはアルジェリアで26~28日に増産凍結に関する非公式会合を開くが、増産凍結合意については懐疑的な見方が多い。前日は国際エネルギー機関(IEA)が石油需要について弱気な見通しを出しており、原油相場は浮揚する材料に乏しくなりつつある。株安懸念もあり、目先は下値の水準を確認する動きが続くことになりそうである。