金相場は続落。ECBによる現行政策維持の決定などに対する失望感から売られた模様。4会合連続となる金利据え置きは予想通りだったが、資産購入期限の延長が見送られたことなどが市場全般の失望売りにつながったと見られる。

ただし、売り一巡後は今月下旬に予定される日米の金融政策会合への不透明感を材料に買い戻された模様。またユーロドルが上昇したことも下値を支えたと見られる。現状ではECBもさらに政策を拡大するのは難しい情勢にあり、これがユーロ高・ドル安を誘っているようである。これは金相場にはポジティブであると考えられる。

これで9月のFOMCで利上げが見送られるようであれば、金相場にはポジティブに作用することになるだろう。

非鉄相場は堅調に推移。中国の8月貿易統計で2年ぶりに輸入が増加に転じたことや、ドル安などの買い材料が下値を支えた模様。銅は徐々に下値を切り上げている。アルミも安値からは戻し始めている。ニッケルは7日続伸し、8月18日以来の水準に上昇している。

非鉄相場は徐々に下値が堅くなってきているようである。中国の8月の銅輸入量は前月比2.8%減の35万トンと、ここ1年で最低の水準にとどまった。一方、1-8月の銅精鉱輸入は前年同期比34.6%増の1,086万トンに達した。

これは、中国の精錬所が銅生産を増加させており、地金輸入の必要性が低下していることを意味すると考えられる。一方、中国の8月のドル建て輸出は前年同月比2.8%減となった。輸入は1.5%増。輸出は依然として低迷したままである。

原油は米国石油在庫統計を受けて大幅続伸した。EIAによると、2日までの週の米国内の原油在庫は前週比1,450万バレル減と、減少幅は1999年1月以来の大きさとなった。市場予想が20万バレルの小幅増だったこともあり、需給引き締まり観測が強まったと見られる。

またガソリン在庫の急減も買いを後押しした。原油在庫の大幅な取り崩しは、ハリケーン「ハーマイン」の影響でテキサス州やルイジアナ州で荷降ろし作業が遅滞したことが要因とみられている。

また中国の8月の原油輸入が前年同月比23.5%増の3,285万トン(日量774万バレル)と、過去2番目の高水準に達したことも押し上げにつながった模様。1-8月の輸入は前年同期比13.5%増の2億5,045万トン(日量749万バレル)。

一方、EIA統計によると、米国内の原油生産量は日量845.8万バレルとなり、前週の同848.8万バレルから小幅に減少した。これらの要因で原油相場は重要な節目の46.50ドルを再び超えてきた。

これを維持して50ドルの大台をさらに超えたうえで維持できるかを見極めることになろう。米国内のシェールオイルの生産状況次第になろうが、それをこなした上でさらに上昇する必要があろう。

50ドルを維持できないようであれば、結果的に40-50ドルのレンジ相場からは脱することができないだろう。また為替相場がドル安基調を強めることで、これがドル建て原油相場を支える可能性はある。その可能性は決して低くはないだろう。