金相場は下落。前日は米国経済指標を受けて、米利上げの可能性が低下したことで2カ月超ぶりの大幅上昇になったが、昨日は利益確定売りが上値を抑えた模様。

8月の米ISM製造業・非製造業景況指数が低下しており、米国株の割高感がより鮮明になっていると見られる。調整基調に入れば、その下げ幅次第ではあるが、金相場にはポジティブに作用するだろう。

ただし、あまり短期的に見ても仕方がない。金は基本的には長期目線で見ていくことが重要である。下落局面では着実に買いが入ってきていると見られ、投資家の押し目買い意欲は強い模様。基本的な投資家心理は少なくとも金に対しては安定しているといえよう。

FRBの利上げも9月はない見通しであり、これも金相場には好都合であると考えられる。さらに日欧のマイナス金利や世界的に緩和的な政策は、引き続き金に好都合であろう。世界の株式が堅調に推移しているが、この状況がいつまで続くのか。最終的には米国株次第であろうが、9月後半には大幅な調整が入る可能性が高いとみている。

その際には、金が売られる可能性もあろうが、立ち直りも早いだろう。押し目を買いながら、高値で利食いをいれつつ、ポジションの保有コストを低減させながら、長期的な保有を心掛けたい。

非鉄相場はまちまちの展開。8月の米ISM非製造業景況指数の低迷を受けて、米国の早期利上げ観測が後退しており、ドルが弱含みで推移していることが下値を支えていると見られる。

値ごろ感から銅やアルミが買われる一方、ニッケルは6日続伸となり、堅調を維持している。一方で、中国需要への懸念が一因となり鉛と亜鉛は続落している。この二つの銘柄はここ最近で大きく上げており、手仕舞い売りが出やすい地合いにあると見られる。

銅相場は徐々に下値を切り上げており、あとは4,800ドルの上値を明確に上抜けるのを待つだけであろう。ただし、株式市場が不安定になれば、上値をたたかれる可能性もあるだけに、注意は必要である。

原油は上昇。世界の主要産油国による増産凍結合意の可能性に関心が集まる中、米国の石油在庫統計への期待から買いが入っていると見られる。ロシアとサウジアラビアが石油市場の安定に向けて協力することで合意したことを受けて、反発の流れが出来つつあり、OPECとロシアなどOPEC非加盟の産油国が26~28日にアルジェリアで開催する非公式会合で、増産凍結について合意できるかに注目が集まっている。

目先はこれに関する報道で市場は上下するだろうが、合意は現実的には難しく、原油安に対する懸念を表明するにとどまるものと思われる。報道によると、イランは市場シェアを経済制裁前の水準に引き上げる権利を他の産油国が認めることを条件に、増産凍結に協力する意向を示している。イランはこれまでの方針を堅持しており、これらからも増産凍結による原油価格の押し上げは期待しない方がよいだろう。

米石油協会(API)が発表した2日時点の原油在庫は前週比1,210万バレル減となり、これを受けてWTI原油は時間外取引で急伸している。またガソリン在庫も同230万バレル減となっており、本日発表のEIA在庫統計への期待が高まる可能性がある。目先は米国の石油在庫動向が市場に影響を与えることになろう。