お金と投資をもっと身近に
facebook twitter
金相場は3日続伸。米国経済指標の悪化で早期利上げ観測が後退する中、ドル安進行に伴う割安感を背景に買われた模様。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

金相場は3日続伸。米国経済指標の悪化で早期利上げ観測が後退する中、ドル安進行に伴う割安感を背景に買われた模様。

2016/9/7
金相場は3日続伸。米国経済指標の悪化で早期利上げ観測が後退する中、ドル安進行に伴う割安感を背景に買われた模様。8月の米ISM非製造業景況指数が51.4と、前月の55.5から低下し、市場予想の55.0も下回り、2010年2月以来の低水準となった。これを受けて、ドルが対ユーロで急落し、ドル建て金相場に割安感が広がった。
facebook twitter 印刷する

金相場は3日続伸。米国経済指標の悪化で早期利上げ観測が後退する中、ドル安進行に伴う割安感を背景に買われた模様。

8月の米ISM非製造業景況指数が51.4と、前月の55.5から低下し、市場予想の55.0も下回り、2010年2月以来の低水準となった。これを受けて、ドルが対ユーロで急落し、ドル建て金相場に割安感が広がった。

先週発表の8月の雇用統計も利上げを確実にする内容ではなかったことや、ISM製造業・非製造業景況感指数が大きく低下していることもあり、9月利上げへの警戒感が一段と後退しているようである。9月利上げはないと考えてよいだろう。

これにより、金相場にはきわめてポジティブな市場環境になったといえよう。これまでの見通しを変える理由はなく、むしろ上昇基調がさらに強化される展開になっている。

非鉄相場はおおむね堅調。ただし、これまで堅調だった亜鉛が売られている。銅は在庫の増加が相場の重石となっており、供給過剰に対する懸念もあるが、下落基調は徐々に緩和しており、4,600ドル台で底値固めになっている感もある。

またニッケルは5日続伸し、アルミは反発した。非鉄相場は銅を中心に長期的には需給ひっ迫懸念が強いとみている。そろそろ底値圏にあると考えている。

原油は続伸。主要産油国による生産調整への期待は後退したが、米エネルギー調査会社ジェンスケープが、WTIの受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫が前週比70万バレル減少したとしたことで買戻しが入った模様。

サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相とロシアのノバク・エネルギー相が、原油価格の安定化に向けて協力することで合意し、石油市況を監視する作業部会を共同で立ち上げ、行き過ぎた市場変動の抑制を目指すとしている。

しかし、増産凍結合意にはほど遠いとの見方は根強い。OPEC加盟国やロシアなど非加盟国は26~28日にアルジェリアで会合を開くが、市場参加者の多くは合意には懐疑的である。また、原油価格が上昇すれば、米国のシェールオイルの増産が進むとの見方もあり、原油相場は上値を追いづらくなっているようである。またイランは日量400万バレルまで増産する方針を維持しており、ナイジェリアも生産回復を図っているとみられる。

こうなると、なかなか上値を追いづらいが、一方で下値を売り込む動きもしづらいと考えられよう。さらにドル安基調はドル建て原油相場を下支えする。14年7月以降の原油安の一因にドル高が背景にある。

これが反転すれば、少なくとも為替要因で下落に転じることはないだろう。徐々に下値を固めながら、上値を試す展開に移行するのではないかと考えている。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

はじめよう株主優待
人気記事ランキングTOP
トウシル TOP
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください金相場は3日続伸。米国経済指標の悪化で早期利上げ観測が後退する中、ドル安進行に伴う割安感を背景に買われた模様。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

金相場は3日続伸。米国経済指標の悪化で早期利上げ観測が後退する中、ドル安進行に伴う割安感を背景に買われた模様。

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。