金相場は反発。ユーロが対ドルで買い戻されたことから金が買い戻されている模様。これまでは早期追加利上げへの警戒感が上値を抑えてきたが、8月のISM製造業景況指数が49.4と、前月の52.6から低下したことで、利上げ観測が大きく後退しており、これが金相場を支えているようである。

過去に節目の50を下回った状態で利上げしたことがないことから、米雇用統計の内容にかかわらず、利上げは見送られるのではないかと考えられる。その場合には、金相場にはポジティブな材料になろう。

いずれにしても、本日の雇用統計の内容を確認することで、今後の方向性はより明確になるだろう。この日は100日線で下げ止まった格好となっている。また売られすぎ感も強まっており、反転の準備は整ったといえよう。銀も同様の値動きにある。プラチナとパラジウムは弱い。

8月の米自動車販売が年率換算で1,698万台となり、7月の1,788万台から一込んだことが影響したのだろう。いずれにしても、この二つの銘柄は下値を確認するのを待つことになろう。

非鉄相場は底堅い展開。中国PMIが50.4と、節目の50を上回ったことで、安心感が広がった模様。ただし、米雇用統計の内容次第では大きく変動する可能性があろう。非鉄全般には底打ちの兆しが見られ始めている。

銅やアルミ、ニッケルは最近の下落基調から脱するタイミングにあると思われる。ドル安基調になれば、反転に弾みがつくことになろう。鉛・亜鉛は高値を更新しており、きわめて強い動きにあろう。

原油は大幅続落。供給過剰懸念の強まりが材料視されており、ドルの下落への反応は鈍いようだ。米エネルギー情報局(EIA)が前日に発表した石油在庫統計で、原油在庫が前週比230万バレル増と、市場予想の90万バレル増を大幅に上回ったことをきっかけに、市場には売り圧力が強まっている。

また8月のISM製造業景況指数が49.4と市場予想を下回ったことも圧迫材料となったもよう。投機筋のポジション調整が下落につながっている可能性が高く、この動きが消化されるまでは、下げ基調が続く可能性もあろう。

OPECとOPEC非加盟の産油国が9月末にアルジェリアで開催される会合で、増産凍結で合意するかが最大の焦点になっていると思われる。サウジアラビアのジュベイル外相は、「OPECと非OPEC産油国は共通見解に近づいている」と発言し、市場ではあまり材料視されていないようである。

最終的に合意されなければ、原油相場は再び下押し圧力を受ける可能性は否定できないだろう。全体の流れはあまりよくないといえよう。ドル安基調が鮮明になれば、多少は支えられるだろうが、最終的にはやはり需給環境が改善することが、原油相場の反転につながることは言うまでもない。