金相場は続落。堅調な米雇用指標を受けて、早期利上げが改めて意識されている模様。米民間雇用サービス会社オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した8月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は前月比17万7,000人増と、市場予想の17万5,000人増を上回った。7月分も同17万9,000人増から19万4,000人増に上方修正された。

これを受け、雇用統計も堅調な内容になるとの見方が強まっており、上値は重い模様。一方で、安値拾いの買いも入っているようであり、下値も堅いと見られる。上値は徐々に切り下がっており、目先は雇用統計を消化するまでは買われづらい展開にならざるを得ないだろう。

非鉄相場はまちまち。銅がとにかく軟調である。在庫増が嫌気される展開が続いており、反発の兆しが見られない模様。売られすぎではあるが、買いを入れるきっかけが見えないようである。

株安・ドル高も重石になっている。4,815ドルを超えることが上昇基調への回帰の水準になろう。今日は中国PMIが発表される。8月は49.9と前月から低下し、節目の50を割り込んでいる。50を回復するのか、さらに悪化するかによって、株式市場も大きく動きそうであり、その影響を受けることになろう。

一方、亜鉛と鉛は高値を更新している。またアルミは1,605ドル、ニッケルは9,650ドル割れで下落基調入りと判断することになろう。

原油は大幅続落。米エネルギー情報局(EIA)の石油在庫統計の内容を嫌気した売りが出た模様。WTIは節目の45ドルを割り込んでいる。EIAによると、26日までの週の原油在庫は前週比230万バレル増加。市場予想の同90万バレル増を大幅に上回った。ガソリン在庫も同70万バレル減と、市場予想の同120万バレルを下回った。

これらが米国内の需給のゆるみを連想させ、売りが優勢になっているようである。ただし、米国内の産油量は日量848.8万バレルと、前週の同854.8万バレルから減少している。

また米早期利上げ観測の高まりを受けたドル高基調も圧迫要因になっていると見られる。9月のOPEC加盟国と非加盟国によるアルジェリア会議で、生産抑制で合意するとの期待があるものの、目先の材料としてはすでに織り込まれた感があろう。

一方、OPECの8月の産油量は日量3,350万バレルと、前月の同3,346万バレルから増加し、ここ最近では最高となった模様。サウジアラビアは少なくとも、7月につけた記録的水準である同1,067万バレルに達したとみられている。

またアラブ首長国連邦(UAE)が初めて日量300万バレルを記録し、イラクやクウェートも前月から若干増えた模様。一方で、ナイジェリアは武装勢力の石油関連施設攻撃の影響で、最大の落ち込みを記録した。

さらにリビアも一段と減少。見舞われるベネズエラも落ち込んだ。イランは横ばいだったが、産油量は制裁前の水準に近づいているという。このような状況から、OPECによる価格下支えに向けた増産凍結協議に対して懐疑的な見方が強まる可能性もある。産油国の動向にも引き続き注意が必要である。