金相場は下落。6週間ぶりの安値を付けた。FRB高官の金融政策に関するタカ派的な発言などを受けて、ドル基調が続いている。

イエレンFRB議長は先週末に、時期について明確にしなかったものの、利上げの根拠は強まっていると指摘し、フィッシャーFRB副議長も「米国の労働市場が完全雇用状態で、利上げペースは景気の状況次第になる」としている。

8月の米消費者信頼感指数が11カ月ぶりの高水準を記録したことで、年内の利上げの可能性が高まったとの見方がドル高を誘発し、金相場を圧迫する結果となっているようである。

8月の米雇用統計では、非農業部門就業者数は18万人増と、7月の25万5,000人増を下回るとみられている。市場の9月利上げ確率は依然として低いものの、数値次第では基調が一変する可能性があろう。

貴金属のトレード戦略は、金、銀、プラチナのロングを維持する。短期トレンドは崩れているが、長期で見ており、ここは維持で行きたい。ただし、金の長期サポートである1,270ドルを大幅に下回るのであれば、戦略を再考したい。

非鉄相場はまちまち。銅はLME在庫の増加を嫌気する形で7日続落となっている。水準としてはかなり安い印象がある。米利上げ観測も嫌気されており、目先は米雇用統計の内容を確認するしかないだろう。

ただし、長期的には上昇に向かうとの見方は変わらない。いずれ需給はひっ迫に転じ、これが価格を押し上げるだろう。ただし、それは数年後になるだろう。

原油は続落。米利上げ観測の台頭を受けたドル高・ユーロ安が重石になった。また米国内の原油在庫の増加懸念も売りにつながったもよう。

一方、米メキシコ湾岸の規制エリアで操業するエネルギー各社が、暴風雨対策のため、原油換算で約22%相当の生産を停止したとの報道は下値を支えたもよう。米石油協会(API)が引け後に発表した石油在庫統計は前週比94万2,000バレル増と、予想の範囲内だった。

一方、イラン当局者は同国の産油量が年末までに日量400万バレルに達するとの見通しを明らかにした。これは西側諸国に制裁を受ける前の生産水準となる。イランは9月の産油国会合に参加するとしているが、そこでどのような主張をするのか、要注目である。

今後の主要産油国の方向性を決めるだけに、非常に重要な会合になることだけは間違いない。それにより、原油価格の方向性も決まってくるだろう。