金相場は続伸。米早期利上げ観測の高まりを受けた売りが一服している模様。また安値拾いの買いも入っているとみられる。

ドルが対ユーロで下げたこともドル建て金相場の割高感の後退につながったようである。先週末のジャクソンホール会合では、イエレンFRB議長が早期利上げに前向きな姿勢を示し、フィッシャーFRB副議長も年内2回の利上げの可能性に言及したため、早期利上げ観測が急速に高まり、金利がつかない金に売りが出る動きが強まっていた模様。

9月利上げの確率については、29日時点で21%(26日は33%)にとどまっていると言われている。チャート上は目先の底値を確認した格好であり、底割れは回避された感がある。米雇用統計の内容が堅調で、利上げ観測が高まれば、金相場は1,270ドルまでの調整の可能性もあろうが、現時点では利上げの可能性はそれほど高くないとみられている。

雇用統計がよほど強くなければ、金相場は底値確認から再び上昇に向かうことになろう。

非鉄相場はロンドン市場が休場。30日から取引が再開される。

原油は反落。供給過剰懸念やドル高基調による割高感などを背景に売りが優勢となっている模様。イラクのルアイビ石油相が、8月に同国南部からの輸出を拡大したが、引き続き生産を増やす意向だと表明し、サウジアラビアは前月に引き続き8月も記録的な生産水準を維持したとの報道で上値が重くなっている。

また、ナイジェリアの武装勢力による原油生産妨害行為が中止されるとの見通しも圧迫要因となった模様。OPECは9月にアルジェリアで非公式会合を開くが、主要産油国による生産調整への期待感が後退するようだと、原油相場の反発も限定的になろう。

またイエレンFRB議長やフィッシャー副議長が早期利上げに前向きな発言を行っており、ドル高基調が続くようだと、ドル建て原油相場の割高感が高まることになると見られる。

市場では、サウジやイランの増産・輸出拡大傾向を懸念しているが、現状で余剰生産枠を抱えているのはこの2国だけである。したがって、需要が大きく減退しない限り、供給過剰感がさらに高まるような事態にはなりづらいとみられる。

石油需要は年間で日量100万バレルは増加している。米国のシェールオイルの増産も急激にできるわけではないと考えられる。このように考えると、需給面が原油相場を大きく圧迫することは、むしろ難しいと考えることもできよう。

ドル安傾向が強まれば、想定外の急伸になることも十分にあり得るだろう。また産油国にとっては、ここで増産合意をしておけば、トレンドを強化できるチャンスとなろう。

過去の歴史を繰り返すのか、それとも産油国が賢くなっているのか、いずれにしても、重要な会合になることだけは間違いない。増産凍結で合意できなれば、一旦は下値を試すだろうが、それでも下値は限定的になるのではないかと考えている。