金相場は3日ぶりに反発。ドル売り・ユーロ買いが進行したことで割安感が出た模様。米国の4-6月期の非農業部門の労働生産性が前期比0.5%低下と、市場予想の0.4%上昇に反して低下したことを受けて、ドル安・ユーロ高が進行した。

また前日まで続落していたこともあり、安値拾いの買いやショートカバーも入りやすかったもよう。米国の利上げは相当期間見送られる可能性が高く、さらに米国がドル安を志向していることもあり、ドル高が金相場を抑制するとは考えにくいだろう。

米国債利回りも低下傾向にあり、米国株も上値の重さが感じられるようになりつつある。結果的に金の魅力が高まることになるだろう。また目先のサポート水準を維持したことも、反発を誘いやすいと考えられる。

非鉄相場はおおむね軟調。薄商いの中、世界最大の消費国である中国の7月のCPIの伸び悩みなどが圧迫した。銅は節目の4,800ドルを再び下回っており、下落基調がさらに強まる可能性が高まりつつある。

他銘柄の下値は堅いものの、主力銘柄の銅の伸び悩みが足を引っ張る可能性は十分にある。原油は反落。根強い供給過剰懸念を背景に売りが出ている。OPEC加盟国が供給過剰解消に向けて再び協調するとの期待で買われていたが、過去の経緯や産油各国が独自路線を歩んでいることを考慮すれば、供給削減に向けた動きが進むとは考えにくい。

米石油協会(API)が発表した5日までの週の原油在庫は前週比210万バレル増だった。米エネルギー情報局(EIA)は短期エネルギー見通しで、16年の原油生産の減少幅予想を前月から縮小した。掘削の増加により年内の生産量が増加するとしている。

16年の原油生産は日量70万バレル減の873万バレルと予想。前月予想では82万バレル減の861万バレルだった。ただし、17年の生産量は42万バレル減の831万バレルと減少幅を拡大させた。前月予想は41万バレル減の820万バレルだった。また石油需要の伸びについては、16年は日量16万バレルで前月予想を据え置き、17年は10万バレルと前月の12万バレルから下方修正した。目先は戻りいっぱいの可能性が高まっているように見える。

当レポート「江守哲 コモディティ デイリーコメント」は、8月12日~18日まで休刊となります。予めご了承ください。