金相場は7日ぶりに反落。株価の持ち直しやドルの上昇から利益確定の売りが出た模様。前日に約2年5カ月ぶりの高値を付けていたことも手仕舞い売りを誘発しやすかったといえよう。

7月のADP雇用報告では、非農業部門の民間就業者数が前月比17万9,000人増と、市場予想の17万人増を上回った。これを受けてドルが買い戻されていると見られる。

しかし、やはり雇用統計を待つしかない。強弱いずれの内容でも株式市場にはネガティブに作用すると考えており、金市場にはポジティブな材料になろう。利上げできないことが確認されることでドルが下落することが、金相場の支援材料になろう。

非鉄相場はおおむね軟調。アルミは上昇している。材料不足で動きづらい状況と見られる。ドルの上昇が上値を抑えている模様。一方で原油相場の上昇はそれほど材料視されていないと見られる。

米雇用統計待ちの状況にあり、まずはその内容と市場の反応を確認することになろう。中国からは景気動向に関する明確な方向性を示す材料が出てきていないことも、動きづらくしている面があろう。

原油は3日ぶりに反発。米エネルギー情報局(EIA)の石油在庫統計でガソリン在庫が大幅減少となったことから買戻しが入った模様。前日は約4カ月ぶりの安値水準まで下げたが、この日は安値拾いの買いなどが入り、さらにEIA統計で上昇に弾みがついたと見られる。

7月29日までの週の原油在庫は前週比140万バレル増と、140万バレル減の市場予想に反して増加。これに反応して一時大きく下げる場面もあったが、ガソリン在庫が同330万バレル減と市場予想の20万バレル減を大幅に超える減少幅になったことが好感されたようだ。

また米国内の原油生産量が日量846万バレルと、前週の851万5,000バレルから減少したことも材料視された可能性があろう。国内需要も増加しており、全般的には強い内容の統計だったことが、原油の買戻しを誘発したといえよう。

しかし、ガソリンの需要期は終わりに向かっている。さらに製油所稼働率が1%近く上昇したものの、原油在庫が増えたことが懸念されよう。

この日は下落基調が続く中で、やや強気の材料が出たことが買戻しを誘ったに過ぎない可能性もあり、この日の動きだけで判断することは難しいと見られる。ガソリン相場は下げ渋りから反発の動きを見せ始めており、上昇に転じるかをまず確認したい。

一方、ゴールドマン・サックスは17年のWTI原油予想を52.50ドル、中期予想レンジを45-50ドルに設定。その上で、「最近の相場はドル安や、ガソリン精製マージンの拡大といった買い材料にもかかわらず下落している」と指摘。「本格的な上昇局面に入るには、ポジション状況の大幅な変化を要する」との見方を示している。