金相場は堅調に推移。米国の利上げ観測が後退する中、前週末に付けた約3週間ぶりの高値近辺で推移している。先週末発表の米国の4~6月期のGDPが予想を下回ったことを受けてドル安傾向が強まっているが、この動きは週明けも変わっていない。

米国の利上げ観測の後退がドル安を誘発しているが、これに経済指標の悪化が加わるようだと、ドル安傾向がさらに強まり、金相場にはポジティブ要因になろう。銀やプラチナ、パラジウムも堅調さを維持しており、貴金属の好調な動きが鮮明である模様。

週末発表の雇用統計の内容次第では、さらに上値を試す可能性は十分にあろう。雇用は堅調だが、市場予想を下回るようだと、株安による安全資産としての買いが相場を押し上げることになろう。

非鉄相場はまちまちの展開。アルミと銅は軟調だったが、ニッケルや亜鉛は堅調だった。非鉄相場は全般的に辛うじて堅調に推移しているが、ドル安が下値を支えるかに注目することになろう。

銅は軟調だが、原油安の影響を受けている可能性がある。また今週末に米雇用統計を控えていることもあり、目先はその内容を見極める動きが強まる可能性があろう。中国の製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.9と、節目の50を下回った。

昨年は8月には「チャイナショック」が起きた。中国発のショックが今年も起きるのか、人民元の動きと合わせて見ておきたい。人民元はこの数日は堅調に推移しているが、これが再度反落するようだと警戒感が強まることになりそうである。

原油は大幅反落。供給過剰懸念が売りにつながり、一時節目の40ドルの大台を割り込んだ。清算値ベースでも4月18日の39.78ドル以来、約3カ月半ぶりの安値をつけている。

7月のOPECの生産量が過去最高の日量3,341万バレルとなり、6月の水準を10万バレル上回ったことが嫌気されている。市場では、需給不均衡の早期解消は難しいとの見方が広がりつつあり、こうなると相場の反転は難しくなるだろう。

また米国内の石油掘削リグ稼働数が5週連続で増加し、7月の月間増加数が44基と、1カ月の増加幅としては14年4月以来の大きさだったことも、将来の産油量の増加懸念につながっていると見られる。

米国の夏のドライブシーズンにも関わらず、ガソリン需給が緩和状態にあり、これも石油相場全体の重石になっている模様。これで為替がドル高傾向に転換するようだと、サポート要因がなくなることになると考えられる。需給要因に加え、ドル相場の動向にはこれまで以上に注意が必要となろう。