金相場は3日続伸。FOMC声明で利上げのタイミングが明確に示唆されなかったことが材料視されている模様。またユーロが対ドルで強含んだことも支援材料になったようだ。

日銀が29日に追加の金融緩和を発表する可能性があることも、市場の関心を集めているもようである。FRBは利上げができない状況が続くことが想定され、これも長期的な金相場の押し上げにつながりやすいと考えられる。

金相場の地合いは徐々に上向きになっており、これで株価が調整するようだと、安全資産としての金の魅力はより高まることになろう。また銀やプラチナも堅調に推移している。パラジウムは700ドルを割り込んだ。

非鉄相場はまちまちの展開。米国の早期利上げ観測後退でドルが軟化したことを受けて、アルミやニッケルは堅調に推移している。

ただし、原油相場の下落などが材料視される形で銅は上値が重く、鉛も5日続落となっている。さらに堅調さが際立っていた亜鉛は4日続落である。非鉄相場は全般的には底堅いが、上値を買い上がっていく状況でもないと考えられる。

8月1日発表の中国の製造業購買担当者景況指数(PMI)への関心が高まっている。節目の50を下回るようだと、市場の失望が強まり、株安・ドル高が非鉄相場を抑える可能性があるだけに要注目であろう。

原油は6日続落。需給緩和観測が引き続き重石になっている。米エネルギー情報局(EIA)が前日に発表した石油在庫統計で最新週の原油在庫が前週比170万バレル増と、減少予想に反して10週間ぶりに増加したことが嫌気されている。

またガソリン在庫も夏のドライブシーズンにもかかわらず、横ばい予想に対して増えたことが売りにつながっていると見られる。また26日までのWTI原油の受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫が、前週比32万8,000バレル増加したとの報道も下落につながっているようである。

世界的な石油の余剰感の解消が進まないとの見方が再度高まりつつある。ゴールドマン・サックスは、17年半ばまでに原油価格が45-50ドルで推移すると予想しているようだが、最近は見通しがほとんど外れており、当てにならないようである。

いずれにしても、WTI原油は弱気相場にある。これを打ち破るには、少なくとも46.50ドルを超える必要がある。そのためには需給要因の改善が不可欠だが、現状ではその可能性は低いだろう。投機筋もショートポジションの積み上げを継続しているものと思われ、今後はさらに下押し圧力がかかる可能性がある。

41.50ドルを明確に割り込めば、一段安は不可避となり、節目の40ドルでサポートされるかに注目が集まろう。これを割り込むと直近安値の38.80ドルまでの下落が視野に入ることになる。それでも下げ止まらなければ、35ドルちょうどを試すと考えるのが妥当であろう。