金相場は続伸。FOMC声明を受けてドルが下落したことで、ドル建て金価格の割安感が強まった模様。また安値拾いの買いや、ショートカバーも入ったと考えられる。

6月の米耐久材受注額が前月比4.0%減と、市場予想の1.1%減も下回ったため、投資家のリスク回避姿勢が強まったことも、安全資産としての金買いを後押ししたと考えられる。

FOMC声明では、米国内の景気認識を上向き修正したほか、「景気見通しへの短期的なリスクは後退した」とした。ただし、9月の利上げの可能性は残しつつも、経済情勢を注視する慎重姿勢を崩さなかったことから、声明はさほどタカ派的な内容ではないと受け止められた模様。

ただし、米国内の経済情勢を考慮すれば、利上げの可能性が残っていると考えるのが妥当であり、9月利上げも念頭に入れた対応が必要であろう。金相場は一段高となったことで、目先は上値を試しやすいと考えられる。

ただし、29日の日銀金融政策決定会合や来週の日本政府の大規模経済対策の内容次第では、ドル円が大きく動くことも想定されるため、その場合には金相場も一定の影響を受ける可能性がある。

また英国のEU離脱によりドル高が進んでいることは、トータルでは金相場にはポジティブ材料であり、下値は堅い状況が続こう。金相場は1,315.20ドルが明確なサポートとして機能している模様。

直近高値の1,380.85ドルレベルを超えるには材料が不可欠だが、いずれこれを試すだろう。銀が20ドルを回復し、プラチナも1,100ドルを明確に超えてきた。またパラジウムは節目の700ドルを突破した。力強い上昇が続いていると考えられる。

非鉄相場はまちまちの展開。銅やニッケルは小幅反発したが、アルミや鉛・亜鉛は続落した。材料不足であり、出来高も減少気味になっている。

短期的に買われ過ぎていた亜鉛には一段の売り圧力が強まる可能性もあり、注意が必要である。FOMCの結果を受けてドル安になっていることは支援材料だが、原油安は圧迫要因であると考えられる。下値リスクは限定的と考えられるが、上値はかなり重くなっていると言わざるを得ないだろう。

銅は4,835ドル、アルミは1,585ドルを割り込むと、長期トレンドから下落に転じる可能性が高まる。ニッケルはまだ上昇基調が続いているが、亜鉛や鉛は調整が進んでおり、トレンド維持には重要な水準にまで落ちていると見られる。

原油は5日続落。米国内の原油在庫が10週ぶりに増加したことが嫌気された。安値拾いと見られる買いが下値を支える場面もあったが、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計をきっかけに下落に転じた。

22日までの週の米原油在庫は前週比170万バレル増と、市場予想の同230万バレル減と逆の結果となった。ディスティレート在庫は同70万バレル増の予想に反して80万バレル減少したものの、ガソリン在庫は夏場のドライブシーズンにもかかわらず、横ばい予想に対して50万バレル増となった。

製油所稼働率は0.8ポイント低下の92.4%。産油量は日量851万5,000バレルと、前週の同849万4,000バレルから増加した。最近の石油掘削リグ稼働数の回復が産油量の増加につながっている可能性が示された格好であり、今後も生産・供給増が原油相場の上値を抑える可能性がある。

WTI原油は、目先は41.50ドルが重要なサポートである。これを割り込めば一段安は不可避となろう。その場合には、節目の40ドルが意識されそうだが、割れると直近安値の38.80ドルまでの下落が視野に入ることになる。それでも下げ止まらなければ、35ドルちょうどを試すと考えるのが妥当であろう。上昇基調への回帰には、46.50ドルの回復が必要だが、現在の需給環境を考慮すれば、相場反転はかなり厳しくなった印象がある。