金相場は小動き。FOMCを控える中、動きづらい展開にある模様。市場では年内利上げの可能性を指摘する声もあり、米国の利上げがドル建て金価格の上値を抑える要因になると考えられる。

米国経済指標が良好な内容になっていることもあることから、FOMC声明文に年内利上げを示唆する文言が入るかに注目したい。ただし、現状では年内利上げもかなり難しいのではないかと考えられる。

一方、前週末の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、成長促進のためあらゆる政策措置を動員するとの共同声明が発表されたが、市場への影響はほとんど見られなかった模様。

むしろ、英国のEU離脱決定を受けたドル高で、欧州通貨が安くなり、これを利用した自国通貨建ての金買いが出ている可能性がある。COMEX金先物市場では、2週連続で投機筋のロングポジションは減少しているが、依然として高水準にある。金相場のさらなる上昇には、これらのポジションの調整が進むことが不可欠であろう。

非鉄相場は軟調。堅調なドル相場や原油相場の下落などを背景に上値の重い展開になっている。これまで下げていたアルミは小幅高で引けたが、銅やニッケルなどは下げている。

明確な材料がない中では、高値を維持するのも難しいと考えられる。ニッケル・亜鉛は需給材料があったものの、さすがに徐々に上値を切り下げている。暴落するようにも見えないが、少なくともすぐに上値を試す動きになるとは考えにくくなっている。

中国経済への警戒がやや低下しているが、これまで通り重要な材料であることに変わりない。今後も常に警戒をしていく必要があろう。

原油は3日続落。需給不均衡が長期化するとの懸念が上値を抑えている。WTIは清算値ベースで4月25日の42.64ドル以来、3カ月ぶりの安値を付けている。

またWTI原油の受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングでの在庫増の報道も圧迫材料となっている。また米国内では、夏場のドライブシーズンにもかかわらず、ガソリン在庫が積み上がっており、さらに米国内の石油掘削リグ稼働数も増加傾向にある。

産油量の増加が鮮明になれば、これも相場の重石になろう。現状は、一時期の供給面の混乱が沈静化し、石油製品在庫は高水準の状況にあると見られる。これにドル高が加わり、まさに3重苦の状況にあると言えよう。年初からの上昇基調はいったん終了しており、まずは下値を確認することが先決であろう。