金相場は続伸。前週の下落を受けた買戻しが入った模様。6月の米住宅着工件数が市場予想よりも良好な内容だったことで、一時売りが出たものの、下値は堅いようだ。

ユーロの下落や米国株の堅調さにもかかわらず、大きく下げないところに現在の金相場の強さがうかがえよう。FOMCでは利上げは見送られる見通しだが、今後の利上げも急がない姿勢が明確になれば、金市場にはサポート要因になろう。

世界的な低金利の状況では、金の優位性は明確であろう。21日のECB理事会で追加的な政策が打ち出される可能性があるが、その場合も金の支援材料になるだろう。

長期テーマである金を保有しておくことが、現在の資産管理において重要であるとの見方は全く変わらない。

非鉄相場はまちまちだった。アルミとニッケルは上値が重かったが、銅と亜鉛は堅調に推移した。ドルは対ユーロで上昇したが、米国株が堅調だったことで、全般的にしっかりした動きだったといえよう。

英国のEU離脱決定に伴う市場の動揺はすでに一服しており、いまは中国の動向に加え、米国株や為替動向などの外部要因に左右されやすい地合いにあると見られる。いまのところ、最近の上昇基調は維持されていると判断できよう。

原油は続落。対ユーロでのドル高などを背景に売られた。米エネルギー情報局(EIA)発表の石油在庫統計では、原油在庫の減少が予想されているが、世界的な供給過剰感が根強いことも、下押し圧力となっていると見られる。

米石油協会(API)が発表した15日までの週の原油在庫は前週比230万バレル減だった。オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比8万4,000バレル減。ガソリン在庫は変わらずとの予想に反して80万5,000バレル増加し、ディスティレート在庫は同48万4,000バレル減(市場予想は60万バレル増)だった。

EIA統計で原油在庫の減少が確認されれば、9週連続の減少となる。しかし、最近のリグ稼働数の増加や産油量の増加懸念が上値を抑える可能性がある。また夏のドライブシーズンの最盛期の中でも燃料供給が過剰になっていることも、相場の重石になっていると見られる。

地上の貯蔵余力は逼迫しているものの、海上のタンカーでの保管が増えており、これらの原油相場の下押し圧力になりやすい。市場では、根固め局面とみて買っていた向きも、最近の軟調な動きを受けて、徐々に売りを出していると見られる。

値動きは弱いパターンに陥っており、この時期に下げるようだと、リーマンショックが起きた2008年のパターンになることも念頭に入れざるを得ないだろう。