金相場は小幅高。米国の主要経済指標の発表がなく、新規材料不足となる中、狭いレンジでの推移となった。前週末にはトルコ軍の一部勢力によるクーデターが発生したが、未遂に終わったことで、相場の反応は限定的だったようだ。

それでも底堅さは変わっていない。テクニカル調整はほぼ完了しており、目先の割高感はない。あとは追加的な材料が出てくるか次第であろう。米国株が堅調に推移しており、これが続くうちは上値が重くなりやすいだろう。当面は狭いレンジでの推移が続く可能性が高いものの、金を手離す必要はないと思われる。

非鉄相場はまちまちだった。ただし、全般的には底堅い印象が強い。銅は下落する場面があったが、引けでは堅調に推移している。中国の非鉄需要の改善期待がある。

またニッケルも上昇している。フィリピン政府による鉱山の操業規制問題が依然として材料視されている。全般的に堅調な値動きは続いており、この流れが続く可能性が高まりつつある。

原油は3日ぶりに反落。トルコ軍の一部勢力によるクーデターが未遂に終わり、中東地域の供給混乱懸念が後退したことが嫌気された。トルコでは一部の軍勢力が政権転覆を狙ってクーデターを試みたものの、失敗に終わった。

事件の発生により、世界供給の3%に当たる原油を運ぶ海上交通の要であるボスポラス海峡が一時閉鎖されたことから、原油相場は堅調に推移する場面もあったが、一方で需給緩和懸念も根強く、上昇は続かなかった。

米国経済指標は堅調だが、市場の関心は米国内の石油掘削リグ稼働数の増加とそれに伴う産油量の増加懸念に向かっているようである。またWTI原油の受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫が前週比2万6,469バレル増加したとの報道も嫌気され、一時44.86ドルの安値を付けるなど、上昇しきれない状況にあるようである。

またガソリンやヒーティングオイルなどの石油製品相場も軟調であり、これらも原油相場の重石になっている。きわめてさえない状況にあり、相場の上昇には需給改善の明確なサインが必要であろう。この時期にガソリン相場が低迷していることは、原油相場の重石にならざるを得ないだろう。WTIのトレンドが変わるには、少なくとも47ドル超を確認する必要があるだろう。