金相場は反落。投資家のリスク投資意欲が強まる中、上値の重い展開にある模様。ただし、米国株が続伸するなどの動きのわりに、下値は固い印象である。

イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利の据え置きを決定したが、これは予想外の利下げ見送りだった。これを受けてポンドが上昇したため、金には一時的に売り圧力がかかったと見られ、一時1,320ドルまで下落する場面があった。しかし、米利上げの可能性は大きく低下していると見られる。

さらに金はサポート水準と見ている1,320ドルを維持して反発しており、目先は調整が完了した可能性がある。いずれにしても、長期的にみれば、金相場の上昇基調は今後も継続するだろう。

一方、銀は横ばいでの動きが続いており、日柄調整ととらえることもできるだろう。一方、プラチナも高値を維持し、パラジウムは高値を更新している。ただし、パラジウムは25日線からのかい離率が10%を超えているため、保有している場合には利益確定売りを検討してもよいだろう。

非鉄はおおむね堅調だった。世界各国の政府・金融当局による景気刺激策や金融緩和を実施するとの思惑から買い安心感が広がっている。ニッケルは反発した。フィリピン政府が鉱山の操業一時停止を命じた問題で供給不安が下値を支えている。

鉛は4日続伸、亜鉛も6日続伸している。銅は利食い売りで4日ぶりに小幅反落したが、高値圏を維持している。アルミも小幅反落だが、高値圏にある。非鉄相場の堅調さは景気実態の良さを示しているのであれば、金融市場にとってもポジティブな材料になろう。

原油は反発。前日が大幅安となった反動で買戻しが入った模様。前日は米国内の原油・石油製品在庫の大幅増を嫌気して売りが優勢だったが、さすがに下値では買いが入っているようである。これ以上の安値を想定していない向きが少なくないということであろう。

またイングランド銀行(英中央銀行)が政策金利の据え置き発表し、ポンドが対ドルで上昇したことも、ドル建て原油相場の押し上げにつながったと見られる。

ただし、需給緩和リスクがくすぶっている模様。米国内のガソリン需要が想定ほど伸びていないことや世界の過剰在庫が価格安定を妨げている可能性もあり、50ドルを超えるのは簡単ではないだろう。

また50ドル超では、米国内のシェールオイル生産が増加するとの見方も根強く、このまま強材料が出てこなければ、一段安の可能性も否定できないだろう。WTIは下値が切り上がってきたが、重要なレジスタンスを超えていないため、強気にはなれないと見られる。47ドルを明確に超えるのを確認するまでは、中立のスタンスが賢明であろう。

ガソリン相場も徐々に下値を切り上げているが、これまでの下げが大きすぎるため、上昇基調への転換には相当の時間と値幅が必要であろう。