お金と投資をもっと身近に
facebook twitter
金相場は反発。主要経済指標の発表がなく、動きづらい展開となる中、4日連続での下落を受けた安値拾いの買いなどが入っている模様。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

金相場は反発。主要経済指標の発表がなく、動きづらい展開となる中、4日連続での下落を受けた安値拾いの買いなどが入っている模様。

2016/7/14
金相場は反発。主要経済指標の発表がなく、動きづらい展開となる中、4日連続での下落を受けた安値拾いの買いなどが入っている模様。またドル安傾向も買いを促していると見られる。
facebook twitter メールで送る 印刷

金相場は反発。主要経済指標の発表がなく、動きづらい展開となる中、4日連続での下落を受けた安値拾いの買いなどが入っている模様。またドル安傾向も買いを促していると見られる。

世界的な低金利状態がすぐに解消される見込みはないと見られ、今後も金利のつかない金の相対的な価値が投資家を引き付けるだろう。最近の株高の動きにも金相場は底堅いとの印象が強いだろう。

FRBは利上げを急いでおらず、金相場には追い風と見られる。ただし、最近の株高の動きを受けて、SPDRゴールド・トラストの12日時点の保有高は1.63%減の965.22トンと、昨年12月2日以来の減少幅となっている。

それでも金を手放す動きは今後も限定的となろう。銀やプラチナも堅調に推移しており、パラジウムは続伸の動きを続けている。

非鉄はまちまちの動き。中国の銅輸入の減少が小幅だったことを受けて、需要回復に期待感が広がったと見られ、銅は一時5,000ドルの大台を超える場面があった。また英国の次期首相が決まり、EU離脱決定後のリスク回避の動きが一服したことも買いを支えているようである。

ニッケルは反落。フィリピンの鉱山操業停止の影響で上昇基調が続いていたが、この日は利益確定の売りが出ているようである。米国株の上昇を受けて、投資家のリスク許容度が回復し、非鉄にも買いが入っている模様。

この動きが続くかは、追加的な材料次第であろう。需給面で次第に相場を押し上げる材料が出始めている点は心強い。中国の1-6月の貿易統計によると、輸出は前年同期比7.7%減の9,855億ドルだった。

中国の輸出不振が長引く可能性が指摘されている。輸入は同10.2%減だった。6月単月では、輸出が前年同月比4.8%減、輸入は8.4%減。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は481億ドルの黒字となった。

原油は大幅反落。米エネルギー情報局(EIA)の石油在庫統計で石油製品在庫が想定外の増加になったことが嫌気されたようだ。米石油協会(API)が前日に発表した最新週の原油在庫は前週比220万バレル増と、市場予想の300万バレル減に反して増加となっていた。

これを受けて、需給緩和観測が台頭し下落したようだ。EIA週報では原油在庫が前週比250万バレル減だったが、ガソリン在庫が同120万バレル増と市場予想の40万バレル減に反して増加していたことが嫌気された模様。

またディスティレート在庫も同410万バレル増と市場予想の同30万バレル増を超える大幅増となったことから、原油相場は急速に下げ幅を拡大した。米国の夏のドライブシーズンにもかかわらず、需要が弱い状況は原油相場の重石にならざるを得ないだろう。

また原油生産量が日量848万5,000バレルと、前週から増加したことも、今後の需給緩和懸念につながりやすいと見られる。原油価格の安定で、石油掘削リグ稼働数が回復しつつあることが、産油量の増加を促しているようである。

OPECが前日に発表した7月月報で、加盟国の6月の産油量が前月比日量26万4,100バレル増の3,285万8,000バレルだったことも重石になっているようである。イランやサウジアラビアによる増産に加え、7月に加盟したガボンの生産量が新たに加わったことが理由ではあるが、OPECの産油量が増え続けていることは原油相場の圧迫要因になると見られる。

一方、国際エネルギー機関(IEA)は石油市場月報で、原油在庫が7年ぶりの高水準に達しているとし、世界的な供給過剰を警告したことも、原油相場の圧迫につながっている模様。

IEAは「需給は均衡に向かっているが、過剰な在庫が価格安定の妨げになっている」と指摘。当面は上値が重い状況が続くとの見通しを示しているようである。また17年の世界の石油需要見通しは前年比1.3%増の9,742万バレル、16年は前年比1.4%増の9,613万バレルとし、前月の予想からいずれも6万バレル上方修正している。

一方、中国の6月の原油輸入は2月以来5カ月ぶりの低水準だった。1─6月では前年同期比14.2%増加した。6月の原油輸入は3,062万トン(日量約745万バレル)で、前年同月比では3.8%増加したが、5月の日量759万バレルからは減少した。

1─6月の原油輸入は1億8,653万トン(日量748万バレル)で、前年同期比では日量93万0,550バレル(14.2%)増だった。原油相場は想定以上に上値が重い。50ドルが意識される中、需給緩和傾向が解消されるとの確証が得られるまで、相場上昇は見込みづらいだろう。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

つみたてNISA
人気記事ランキングTOP

 

このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください金相場は反発。主要経済指標の発表がなく、動きづらい展開となる中、4日連続での下落を受けた安値拾いの買いなどが入っている模様。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

金相場は反発。主要経済指標の発表がなく、動きづらい展開となる中、4日連続での下落を受けた安値拾いの買いなどが入っている模様。

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント

 

 
フレッシャーズ

 
タイムトリップ
 

 

 
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。