金相場は小幅続落。堅調な米雇用統計の発表直後に急落したが、その後は買い戻しが入った。6月の米雇用統計は、非農業部門就業者数が前月比28万7,000人増と、大幅に落ち込んだ5月から急回復した。

これを受けて、投資家のリスク回避姿勢が緩和され、安全資産とされる金の需要は後退したことが一因となり、発表直後には金相場は急落する場面があった。しかし、5月の就業者数が下方改定された上、英国のEU離脱決定を受けた世界経済の先行き不透明感が依然根強いこともあり、その後は買い戻しが入っているようである。

現在は、ユーロ安・ドル高でも金相場が下がらない状況にあると見られる。金利が低く、さらに米利上げ観測も大幅に後退していると見られることが、金相場の下値を支えているといえよう。

COMEX市場での投機筋の買いポジションは過去最高水準に積みあがっているが、現状では、あまり気にする必要はないと考えられる。現状では、安全資産としての金の魅力が低下することはないだろう。

また銀が20ドルを回復し、プラチナも1,000ドルを超えてきた。貴金属相場の堅調さは全く変わっていないと見られる。

非鉄は総じて堅調に推移。米雇用統計が予想を上回る良好な内容だったことが好感された。ドル高基調でも上昇しており、現在は株高を見ながら動いている可能性がある。

ただし、今週末には中国の重要経済指標の発表なども控えており、内容次第では手仕舞い売りの格好の材料になる可能性もあるだけに、今週は要注意であろう。

原油は反発。堅調な米雇用統計の発表を受けて、米国景気の減速懸念が後退し、エネルギー需要の拡大期待も高まったことから買いが入った模様。ただし、5月の就業者数が極端に伸び悩んだことや、英国のEU離脱決定に伴う景気の先行き不透明感も根強く、発表後にマイナス圏に沈む場面もあった。

8日までの週の米石油掘削リグ稼働数は前週比10基増となり、前週の11基増に続いて2桁の増加となったが、市場の反応は限定的だった。

値動きがやや荒くなり始めており、次の方向性を探っている様子がうかがえる。目先の原油相場の底割れ懸念は解消されたとの見方もあるが、楽観はできない。これだけ米国株が上昇しても反応が鈍いという事実は無視できないだろう。投機筋はロングをやや縮小させる一方、ショートの積み増しを行っている。

一方、ナイジェリアのカチク石油担当相は、現在の原油生産水準について、日量約190万バレルとなっているとしている。南部ニジュール・デルタ地域の施設で、武装勢力による攻撃が相次ぎ、生産量は年初の同220万バレルから減少しているもよう。

一方、米国内の石油掘削リグ稼働数は351基となっている。掘削リグ稼働数は14年10月に1,609基のピークをつけたあとは減少傾向が続いているが、原油相場が50ドル前後まで回復し始めたことで、稼働数は徐々に増え始めている。

一方で、法律事務所ヘインズ&ブーンによると、6月の米石油探査・生産会社の倒産件数は、原油価格の回復を背景に年初来最低の4件にとどまったもよう。4月は11件、5月は12件だった。倒産による負債額は6月が約15億ドル、5月は256億ドル、4月は147億ドルだった。