金相場は反落。米雇用統計の発表を翌日に控える中、警戒感が広がりつつあるようである。今週に入って2年4カ月ぶりの高値付近で推移していたこともあり、利益確定売りも出やすい地合いと見られる。

また雇用統計の発表を前に、ADPが発表した6月の全米雇用報告が、非農業部門の民間就業者数が前月比17万2,000人増と、市場予想の15万9,000人を上回ったことで、雇用統計も強い内容になるとの見方から金相場は上値を抑えられているようである。

しかし、英EU離脱決定を受けた世界経済の先行き不透明感は依然として強いと見られる。安全資産としての金の魅力が低下することはないと考えられよう。

非鉄は概ね軟調に推移。ドルが対ユーロで上昇し、原油相場も大幅安になったことが嫌気されたようである。最近の上昇に対する売りが引き続き出やすい状況にある模様。ニッケルも1万ドルを割り込むなど、徐々に上値が重くなりつつあるようである。いったんは調整が進む可能性が高まりつつあるように感じられる。

原油は急落。米エネルギー情報局(EIA)の石油在庫統計を受けて5%の急落となった。EIA発表の最新週の米原油在庫は前週比220万バレル減と、7週連続の減少。ただし、市場予想の同230万バレルをわずかに下回った。ガソリン在庫も同10万バレル減と、市場予想の同40万バレル減に比べて小幅な減少だった。これを受けて市場では失望売りが出たもようである。

前日発表の米石油協会(API)週報では、原油在庫が同670万バレル減、ガソリン在庫が360万バレル減といずれも大幅な減少となっていたことも、失望を誘ったものと思われる。

一方、米国内の産油量は前週比19万バレル減少したことは、支援材料であろう。しかし、この日の市場の反応は過剰に感じられる。在庫統計も市場予想からそれほど離れているわけではない。つまり、市場は下げたかったということであろう。

これで、WTIは重要なサポートだった46.50ドル水準を明確に割り込んだと見られる。少なくとも早い段階で46ドルを回復しないと、このまま調整基調が続く可能性があるだけに要注意である。