金相場は続伸。世界経済の先行き不透明感を背景に買われる動きは続いている模様。英国のEU離脱決定以来、投資家は金への資金シフトを着実に進めているようである。

米ISM非製造業景況指数が前月から上昇し、市場予想も上回る好調な内容だったことで、一時値を削る場面もあっが、その後は再び買いが入っているようである。また、英国の商業用不動産ファンドが相次いで解約を停止していることで、ポンド安が進んだことから、ポンド建て金価格が急伸していることも、結果的に金相場全体を押し上げているといえよう。

またプラチナも上昇基調を強めるなど、貴金属市場への関心は着実に高まっているといえる。また、世界的な低金利の状況も、金利がつかない貴金属には好都合である。低金利状況が続くことを前提に、金を中心とした貴金属相場は、歴史的な上昇局面に発展する可能性が高いとみている。

非鉄は概ね軟調に推移。最近の上昇に対する売りが引き続き出ているが、ニッケルだけは強い動きにあり、1万ドルを回復して高値をつけている。米国株は堅調だったが、ドルが対欧州通貨で上昇したことがやや重石になっているといえよう。

中国経済への懸念もあり、上値を積極的に買いづらくなりつつある。銅は下落しており、一段安になれば、これまでの上昇基調はいったん終了すると判断することになるだろう。

原油は反発。堅調な米国経済指標を背景に米国株が上昇したことが材料視された。また原油在庫の減少が予想されていることも支援材料だった。ただし、英国のEU離脱決定を受けた世界的な景気先行き不透明感は根強く、上値を積極的に買いづらい状況は変わっていないと見られる。

また、世界的に供給が回復しつつあるとの見方も上値を重くする可能性がある。夏の行楽シーズンにおける米国内のガソリン在庫が潤沢なことも圧迫材料になりやすい。米石油協会(API)が発表した先週の原油在庫は前週比670万バレル減少。減少は7週連続で、減少幅は市場予想の約3倍だった。ガソリン在庫は同360万バレル減(予想は同40万バレル減)だった。

WTIは46.40ドル、ブレントは47.80ドルを下回ると、下げが加速するとみていたが、引けではこれを維持しており、辛うじて急落リスクは回避された格好となっていると見られる。

しかし、本日発表のEIA石油在庫統計で弱い内容になれば、再び売り込まれる可能性もあるだけに要注意である。WTIが明確な形で上昇に向かうには、少なくとも48.50ドル超は必要であろう。