金相場は5日続伸。1,350ドルを上回り、2年ぶりの高値圏で推移している。弱い中国経済指標や英国のEU離脱による世界景気への懸念などから、投資資金は安全資産とされる金に向かっているようである。

イングランド銀行(BOE、英中央銀行)はEU離脱の経済的リスクを改めて警告しており、世界的なリスクオフムードが高まると、さらに投資家の資金が金市場に向かうことになるだろう。英EU離脱はEUそのものの枠組みの再構築につながる可能性をはらんでいると考えられよう。

リーマンショックとは次元の違う、より大きな問題となる可能性を再認識しておく必要があるだろう。

非鉄は軟調に推移。最近の上昇に対する売りが出ている模様。ドルが対欧州通貨で上昇したことや、原油安なども売りにつながった可能性がある。

英国の商業不動産ファンドが相次ぎ取引停止に追い込まれるなど、英国のEU離脱決定を受けた影響が出始めており、投資家心理が悪化すれば、非鉄市場にも影響が出るだろう。

ニッケルは1万ドルの大台を下回っている。中国景気への懸念も根強く、いったんは調整が優先される可能性もあるだろう。

原油は約5%の下落。英国のEU離脱決定で世界の景気が鈍化し、エネルギー需要の鈍化懸念などが売り材料となっているようである。EU離脱の影響が英国の不動産市場に波及するなどしたことで、ポンドが31年ぶりの安値を付けているが、原油相場には下落圧力となっているようである。

また、今後発表される中国経済統計の内容次第では、さらに原油安に拍車がかかる可能性も指摘されている。米オクラホマ州クッシングの原油在庫は、1日までの週で23万0,025バレル増加と報じられたことも、圧迫要因になっている。

またナイジェリアで生産が部分的に回復し、6月のOPECの産油量が増えていることも、需給面からの圧迫要因になっている。急速に売り材料に目が向く状況になりつつあり、これで米国の産油量が増加するようなことになれば、売りにさらに拍車がかかる可能性も否定できないだろう。

投資家のリスクオフムードが強まりつつあることも、ネガティブに作用しそうである。WTIは46.40ドル、ブレントは47.80ドルを下回ると、下げが加速するだろう。今週発表の米国石油在庫統計には要注意である。