金相場は反発。英国のEU離脱後のリスクオフの動きが緩和し、株高になっているものの、金には買いが入っている模様。ユーロドルが上昇したことが材料視されているのだろうが、それでもこの動きはいかに金が強いかを示しているといえよう。

また銀が急伸し、18ドル台を回復。プラチナも1,000ドルの大台を回復し、パラジウムも上げている。金を中心に貴金属市場を取り巻く環境は改善しつつあるように思われる。今回の英国のEU離脱決定を受けて、7月のFOMCでの利上げは見送られる公算であり、これも金相場の下支えになると見られる。

市場の不透明感、不確実性が払しょくされることは当面ないだろう。金がポートフォリオの中心的な位置づけになるとの考えは変わらないと考えている。いずれ欧州の銀行の問題などがトリガーとなり、金融不安が高まることで金市場への注目度はさらに高まることになるだろう。

非鉄は堅調に推移。銅やアルミ、ニッケルなどが上昇している。英国のEU離脱決定を受けた市場の動揺が落ち着き、非鉄市場に買いが本格的に戻し始めている印象である。また6月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)への期待感もあるもようで、下値は堅い。

銅は重要なレジスタンスである4,825ドルを終値で超えている。ニッケルも同様に9,180ドルを超えた。ともに基調は上向きに入ったと見られる。すでに上昇基調にあるアルミや亜鉛も含め、非鉄相場は上昇基調に入った感がある。

原油は大幅続伸。米エネルギー情報局(EIA)が発表した在庫統計で、原油在庫が予想以上に減少したことが支援材料となったようだ。最新週の原油在庫は前週比410万バレル減と、市場予想の同240万バレル減を大幅に上回る減少となった。

英国のEU離脱決定を受けたリスク回避の動きが一服しており、欧米株が持ち直す一方、ユーロドルが上昇したことがドル建て原油相場を支えていると見られる。またノルウェーの石油・ガス業界労組による賃上げ要求ストが近く実施されるとの見方も買い材料となっている模様。

EIA在庫統計では、ガソリン在庫は前週比140万バレル増と、市場予想の同5万8,000バレル減に反して増加した。ヒーティングオイルは同180万バレル減だった。一方、米国内の原油生産量は日量862万バレルと、前週比5万バレル減だった。産油量の減少が続いており、これも原油相場の下支え要因になっていると考えられる。WTIは節目の50ドルを窺うところまで戻してきた。これを明確に超えられるかが、次の展開に大きく影響することになるだろう。