金相場は反落。英国のEU離脱決定を受けたリスク回避姿勢が後退したことで、手仕舞い売りが出ている模様。しかし、基調は変わっていないと思われる。株価の戻りもこの2日間の急落の反動でしかなく、基調は下向きであろう。

英国のEU離脱の影響はこれから明らかになっていくと見られる。その現実を見ることで、リスク回避の動きはさらに強まることになるだろう。リーマンショックとの比較は正しくないだろう。レベル感の違うことが起きると考えておくべきであろう。

SPDRゴールド・トラストの保有高は13年7月以来の高水準にある。賢明な投資家は粛々と金の保有高を増やしているようだ。金投資の基本的な見方は何も変わらないと考えている。長期テーマであり、常に保有しておくことが肝要であろう。

株価が下落し、さらに債券まで売られ、リスクオフムードが最高潮に達したときには、金にも売りが出るだろう。すべての投資家が現金確保に走るような状況になれば、金の下落は仕方がない。そのぎりぎりのところまでは、金を保有し続けることが肝要であろう。

非鉄は大幅上昇。英国のEU離脱決定を受けた市場の動揺が一段落したことで、非鉄にも買いが入っていると見られる。また各国中央銀行の流動性供給や金融緩和への期待も買い安心感につながった模様。

銅が大幅続伸。4,800ドルに乗せている。またアルミやニッケル、亜鉛、鉛も急伸した。銅はきわめて重要なレジスタンスである4,825ドルまで上昇した。ここで打たれれば、再度調整ということになるが、逆にこれを明確に超えて上値を試すようだと、これまでの長期的な下落基調に終止符が打たれることになるだろう。このタイミングでの反発には違和感があるが、まずは上昇が続くかを確認したい。

一方、ニッケルは同様の重要なレジスタンスである9,175ドルを超えている。上昇が続けば、基調は変わったと判断することになるだろう。アルミや亜鉛はすでにその水準を超えており、基調は上向きを維持している。

原油は反発。英国のEU離脱決定を受けた下落からようやく抜け出したようだ。ノルウェーの一部油田・ガス田でのスト懸念や在庫減少なども買い材料視されたようだ。ノルウェーの石油・ガス田で働く労働者の間では賃上げを要求する動きが出ており、交渉が7月1日までに合意に達しない場合には、2日からストに入る可能性が浮上しているという。

米国の原油在庫は大幅減が予想されている。6週連続での減少になる見通しであり、これが相場を支えていると見られる。47ドル以下の水準では買いが入っていると見られ、下値は堅いとの見方もある。

一方で、ナイジェリアの産油量が6月初めの日量160万バレルから日量190万バレルに回復したとの指摘もある。WTIは48.65ドルを超えると、基調が再度上向きになると考えている。逆に46ドルを割り込むと、下落基調が強まることになろう。きわめて重要なポイントにあるが、英国のEU離脱による市場の混乱が収まるまでは、予断を持たずに見ておきたい。