金は続落。2週ぶりの安値を付けている。英国のEU離脱を問う国民投票前の最後の世論調査で、残留が優勢との結果が出たことで売りが出た模様。

投票結果は残留になりそうだが、そうなった場合でも下値は限定的であろう。ドル安基調は長期的なテーマであり、これを受けた金相場の上昇も長期テーマであると考える。目先は1,215ドルがサポートであり、ここまでの下げは念頭に入れておきたい。ただ、下げた場面は買いが集まるのではないだろうか。

非鉄は総じて堅調。この日行われた英国民投票の世論調査で、EU残留支持になるとの見方優勢となり、買いが入っているようである。またドル安基調も下値を支えている。

しかし、現時点での戻りはやはり違和感がある。残留となれば、一時的に買いが入るだろうが、そろそろ戻り一服となりそうである。アルミは1,640ドルを明確に超えると1,686ドルがターゲットになろうが、これを超えるのは難しいだろう。

銅は4,825ドルのレジスタンスが重くなりそうである。ニッケルも9,180ドルを割り込むと、再度下値をトライするだろう。

非鉄相場が大きく上昇するには、材料とドル安が不可欠である。いずれ上値を試すだろうが、それはもう少し先であろう。

原油は大幅上昇。EU離脱の是非を問う英国民投票で、世論調査会社ユーガブがEU残留派リードとの調査結果を発表したことが材料視されているようだ。市場の不透明感が払しょくされれば買いが入るとの見方があるものの、基本的には需給状況の改善がなければそれは難しいだろう。

米国の産油量はまだ減少が続いているが、世界的な供給量が増加しないことが不可欠であると考えられる。一方で、需要のほうが毎年増加傾向である。この構図を考慮すれば、原油需給がさらに悪化することは実は考えづらいだろう。

そう考えると、原油相場が大きく値を下げていくことは想定しづらい。金融市場の不透明要因にも左右される可能性があるだろうが、徐々に原油独自の材料で変動するステージに入り、さらに材料面でポジティブなものが多くなることで、市場参加者のセンチメントは徐々に強気に傾いていくことになろう。ただし、目先はやや買われすぎ感が強まっている点には要注意であろう。