金は6日続伸。FOMCでは、市場の予想通りに追加利上げは見送られた。FOMC関係者の政策金利見通しは、3月時点と同様に年内2回の利上げのまま据え置かれた。

一方で利上げは年1回の見方も増えており、早期利上げに慎重な見方が広がっていることが明らかになった。これを受けて、金が買われる展開になっている模様。

利上げ観測の後退は、以前であれば株高につながり、投資家のリスク選好が強まる展開だったが、現在では利上げ先送りはドル安・株安要因となっているようである。

このような状況は金相場には極めてポジティブであると見られる。またFRBは長期的なGDP成長見通しを下方修正しており、景気に対してやや慎重であることも、利上げ観測の後退につながりやすいと考えられる。

これらを受けて、金相場は当面堅調に推移するだろう。1,300ドルの節目を超えられるかがきわめて重要な転換点になろう。23日までに超えてしまえば、基調は一気に強くなろう。

逆に超えられずに推移し、24日を迎えると急落する可能性も考えられる。この点には注意が必要であろう。

非鉄はおおむね堅調だった。FOMCでは、市場の予想通りに追加利上げは見送られた。銅は100ドル超の上昇と急伸し、4,600ドル台を回復。アルミも急伸し、1,600ドル台を維持している。

FOMC声明でのハト派的な内容が下値を支えている可能性がある。また銅は投機筋のロングが減少し、ポジションが軽くなったことが材料視されたとの指摘もある。一方、ニッケルも一時9,000ドルを回復するなど急伸した。

しかし、中国経済への懸念は根強く、この日の戻りは一時的な買戻しとの指摘もある。

原油は続落。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、原油在庫の減少が市場予想よりも小幅だったことなどが嫌気されたようだ。EIA発表の在庫統計では、原油在庫が前週比90万バレル減と、減少幅が市場予想の同230万バレルを下回った。

これを受けて、需給緩和懸念が強まったようだ。

ガソリン在庫は同260万バレル減と、市場予想を上回る減少幅となったことで一時的に買いが入る場面もあったようだ。FOMCでは追加利上げは見送られ、ドル安が進行したことは下支え要因だったが、現在の下落基調を変えるところまでには至らなかったようだ。

また英国のEU離脱懸念や、FRBによる成長鈍化見通し、さらに年内2回の利上げ方針を維持したことが圧迫しており、目先は下値を確認する動きになろう。

一方、ゴールドマン・サックスは、「16年下半期に供給不足となるには、原油価格が45-50ドルの水準で推移することが必要」との見方を示している。また、注目していた米国内の産油量は、前週の日量874万バレルから同871万バレルに減少しており、リグ稼働数とは反対の動きになっている。

この傾向が続けば、50ドル程度では産油量を増やすことは難しいとの見方になり、再び上値を試す可能性が高まることになろう。

またガソリン需要も同976万バレルと、前週の同956万から増加している。在庫も減少傾向が続けば、これも原油相場の押し上げにつながることになろう。

WTI原油は45.50ドル、ブレント原油は46ドルが最終的なサポートになるだろう。これらを割り込むとまさに底抜けとなり、本格的な上昇基調への回帰は一からやり直しとなるだろう。目先は調整が優先されそうだが、これらのサポートで下げ止まれば、再び上値を試す動きになると考えている。