金は小幅続伸。世界経済の先行き不透明感を背景に買いが入っている模様。ただし、やや上値も重くなりつつあるようである。

FOMCが始まったが、市場では声明の内容やイエレンFRB議長の会見を待ちたいとしているようである。それ以上に市場の関心は23日の英国のEU離脱の是非を問う国民投票の結果にあると見られる。

それまでは、投資家のリスク回避姿勢が強まるのは仕方がないだろう。その後の市場の反応が重要であり、それ以降の市場の判断を基準に投資戦略を組みなおすことが肝要であろう。離脱となった場合には、すぐにポンド安・ユーロ安になるのか、ドル高基調に転じるのかを見極めてから判断しても遅くないだろう。

非鉄は軟調に推移。FOMCなどの重要イベントが目白押しな中、買いづらい状況にある。特に英国のEU離脱懸念の高まりもあり、この結果を待つしかないだろう。それまでは、対欧州通貨でのドル高基調が圧迫要因になりやすいだろう。

独自材料が見つかりにくい中、これまで急伸していた亜鉛や鉛は急落している。アルミは1,600ドルを回復しているものの、持続性には疑問が残る。

銅は4,500ドルを辛うじて維持しているが、外部要因次第では一段安の可能性も否定できないだろう。

原油は4日続落。英国のEU離脱懸念を背景に手仕舞い売りが出ている模様。またドル高基調も圧迫要因となっているようである。

当面は投資家のリスク回避姿勢が強まることから、原油は買われづらいだろう。国際エネルギー機関(IEA)は最新の月報で、原油市場は16年後半に一段と均衡するとしている。

背景はナイジェリアなどでの供給途絶や堅調な需要を上げている。ただし、これ自体はほとんど材料視されていないと見られる。米エネルギー情報局(EIA)の石油在庫統計で、原油生産量やガソリン在庫の増加がみられるようだと、調整がさらに進む可能性が高まるだろう。

懸念されるのは、ガソリン相場の弱さであろう。ヒーティングオイルとのスプレッドはさらに縮小するなど、基調は極めて弱く、これも原油相場の圧迫につながりやすいと見られる。

とはいえ、50ドル以下の原油相場の水準で、シェールオイル企業の多くが復活できるとは考えにくいだろう。産油量が戻しても、一時的なものにとどまる可能性は十分にあるだろう。今後はガソリン在庫・需要動向に注目しながら、市場全体の動きを見ていくことが肝要であろう。