金はほぼ横ばいでの推移。一時2週間ぶりの高値まで上昇する場面もあったが、イエレンFRB議長が依然として緩やかな利上げを予測していると発言したことなどを受けて下落した。

弱い米雇用統計で利上げ観測が後退し、金は2.8%上昇したが、上値を追う展開までには至っていない模様。イエレン議長は講演で「経済の良い要素が、悪い要素を上回っている」として、利上げは行われる見通しを示しているようである。

ただし、雇用の状況は注視する必要があるとしている。いつ利上げが行われるかは不透明ではあるが、FRBとしては利上げをするとのスタンスが明確となっているようである。

英国がEU離脱とならなければ、7月利上げが濃厚になり、それまでにドルは高値を確認し、金がそこから上昇基調に入ることになるだろう。世界的な低金利も金相場を支えることになろう。

非鉄は堅調に推移。銅は4,700ドルを回復した。先週末の米雇用統計を受けた買いが入っているもようだが、中国の経済指標が不透明であり、これが良くならないと上昇は期待しづらい状況は変わらないと見られる。

原油相場の堅調さも支援材料ではあるが、それだけで上昇することはないだろう。やはり中国を中心に非鉄需給の改善が見られなければ、本質的な上昇にはつながらないだろう。

原油は上昇。ナイジェリアの石油施設に対する攻撃や、米国内の原油在庫の減少が買い材料視された。ナイジェリアでのパイプラインへの攻撃の影響で、ナイジェリア産ボニーライトの生産量が日量17万バレル減少した模様。

以前はアフリカ最大の産油国だった同国の産油量は日量50万バレル以上落ち込んでいるようである。またWTI原油の受け渡し地点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫は3日までの週に108万バレル減少。

これで全体の在庫も減少しているようだと、これが原油相場の下値を支える可能性がある。ただし、リグ稼働数が改善しており、今後は産油量が増加に転じるかにも注意が必要となろう。

WTIは50ドルを挟んでもみ合い商状が続いている。現状の材料はおおむね織り込んだ可能性が高く、次の材料とそれに対する市場の反応を待つことになろう。上昇の前に押し目が来るとみているが、まずは米国石油在庫統計の内容を見極めたい。