金は続落。ドル高・ユーロ安の進行が重石になっている模様。安値拾いと見られる買いで上昇する場面もあったが、ECB理事会での主要政策金利の据え置き決定でユーロが下落したことや、米国株が堅調に推移したことも上値を抑える要因となったようである。

ダラス連銀のカプラン総裁がインフレ圧力に言及し、早期利上げを支持するタカ派的な発言を行ったことも金相場を圧迫した模様。ただし、5月の米雇用統計の発表を控え、追加利上げ時期を見極めたいとの思惑もあり、下値を売り込む動きも見られなかったようである。

雇用統計の内容次第ではドル買いが進む可能性もある。その場合には、一時的に1,200ドルの大台を割り込む可能性があり、一時的な急落につながることも想定される。

ただし、長期的な見方は変わらない。動きづらいが、いまは利上げなどの材料を消化する期間と割り切りたい。

非鉄は引き続き軟調である。ただし、亜鉛は急伸しており、鉛も大きく値を上げている。一方で銅やアルミなど主力銘柄は軟調である。相場全体に活気がなく、動きづらい展開が続いている。

特に銅の軟調さは際立っており、これが復活しないことには、非鉄相場全体の盛り上がりは戻ってこないだろう。

原油は5日ぶりに反発した。OPEC総会で生産目標の設定が再び見送られことを受けて売りが先行したものの、米国石油在庫統計で、原油在庫が前週比140万バレル減少したことが買戻しにつながった。

またディスティレート在庫は同130万バレル減、ガソリン在庫は同150万バレル減と、いずれも減少したことも押し上げ要因になった。また米国内の原油生産量が日量873万バレルと減少傾向が続いていることや、ガソリン需要も日量971万バレルと高水準を維持していることも支援材料である。

OPECはウィーンで開催した総会で、昨年12月に引き続き生産目標の設定を棚上げした。増産志向のイランなどによる強い抵抗に加え、原油安に歯止めがかかって相場が安定し始めていることが、生産抑制に向けた協調合意には至らなかった背景にあるものと考えられる。

これを背景に、一時大きく売られたものの、原油相場は底堅さを維持しており、基調は強い。ただし、上値追いにはロングポジションの解消が不可欠であり、高値更新には少し時間が必要かもしれない。