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金は反落。ただし、下落幅は小さい。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

金は反落。ただし、下落幅は小さい。

2016/6/2
金は反落。ただし、下落幅は小さい。堅調な米国経済指標を受けて米国の早期利上げ観測が再燃したことや、ドルが上昇していることを受けて上値の重い展開となった。
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金は反落。ただし、下落幅は小さい。堅調な米国経済指標を受けて米国の早期利上げ観測が再燃したことや、ドルが上昇していることを受けて上値の重い展開となった。

しかし、下値もかなり堅いとも言えよう。5月のISM製造業景況指数が51.3と前月から上昇し、市場予想の50.4も上回ったことで、米国景気に楽観的な見方が広がる可能性がある。

またこれを受けて、早期利上げの可能性からドルが上昇しやすくなる可能性も、金相場の重石になることが想定される。しかし、これらはすでに想定の範囲内ではあると考えている。

米国の7月利上げに向けて、徐々にドル高が織り込まれていけば、ドルの頭打ちが金相場を支えることになるだろう。3日発表の米雇用統計で利上げに向けた動きが強まるとの見方が広がれば、再度売りが出るかもしれないが、1,200ドルを維持できれば基調は変わらないと判断できよう。

非鉄は全般的に軟調。アルミは上昇したが、銅の上値が重い。中国の製造業PMIがさえない内容だったことが重石になっているようだ。またドル高基調も上値を抑えているようである。

需給環境に目立った変化はなく、外部要因で動きやすい地合いが続いているようである。現状では上値を追う材料に乏しく、安値圏でのレンジ相場が続く可能性が高そうである。

原油は小幅続落。中国景気の先行き懸念や利益確定売りが圧迫した。中国メディア「財新」が発表した4月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が低調だったことで、中国の景気先行き懸念が強まったようだ。

また2日のOPEC総会で生産上限が再び協議されるとの見通しが示されたことも重石になった模様。ただし、サウジアラビアが上限設定に前向きな姿勢を示し、OPECの生産が抑制されるとの期待が広がったことが要因と見られ、急速に下げ幅を縮小した。

OPECは11年12月から生産枠を日量3,000万バレルに設定。昨年12月の前回総会では生産枠について合意できず、現在の生産量は日量約3,250万バレルとなっている。生産枠は日量3,000万バレルを大幅に上回る水準に設定される必要があるとしているが、引き上げに向けては困難な議論が予想されるとしている。

原油相場が順調に回復する中、産油国の思惑が再び市場の関心事になりそうである。その意味からも、本日開催のOPEC総会での決定内容に注目せざるを得ないだろう。何も合意されない場合には、一定の売り材料になるだろう。ただし、押し目は買われる可能性が高く、下値も限定的となりそうである。

米国がドライブシーズンに入ったこともあり、下値を切り上げながら、最終的には60ドルの大台を目指す展開になるとの見方は変わらない。

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