金はほぼ横ばいでの推移。4月の米個人消費が年換算で前月比1.0%増と市場予想の0.7%増を上回り、6年8カ月ぶりの高い伸び率となった。

消費の力強さが確認されたことで、FRBによる早期利上げ観測が強まり、ドル高基調が続いているのだが、それでも売りは限定的となっているようである。前週末までに8日連続で下落していたこともあり、安値拾いやショートカバーが入ったと考えられる。

また英国のEU離脱に関する調査結果において、離脱派が多かったことはサプライズであり、これも金相場を支えた可能性がある。1,200ドルをサポートしたため、目先の底値を確認したとの見方が広がれば、再び上昇に向かうだろう。

非鉄は下落。今後数カ月以内の利上げを示唆した前週末のイエレンFRB議長の発言を受けてドル高基調が続いており、これが上値を抑えているようだ。また中国経済の先行き懸念も引き続き重石となっている。

かなり下げているものの、底値を拾う動きは見られず、非鉄市場への関心は低いままである。この状況で、中国経済指標の悪化が示されるようだと、さらに水準を切り下げるリスクもある。本日発表のPMIの数値に注目したい。

一方で人民元安の動きが見られる点には要注意である。原油は下落。ドル高や米国株安を背景に利益確定売りが出た模様。5月は上昇し、月間ベースでは4カ月連続の上昇となった。

米国ではドライブシーズン=ガソリン需要期に入ったと見られる。米国の燃料需要が増加する動きが確認されれば、これまでの基調が続く可能性が高い。過去、4月から5月のメモリアルデーまで上昇した場合には、年末まで上昇しやすい傾向にある点も支援材料になるだろう。

ただし、50ドルを挟んで上値が重くなりつつあり、目先は日柄と値幅の調整が必要であろう。米国内の産油量の減少傾向が確認されれば、再度上値を試すことになるだろう。

一方、3月の米国内の石油総需要は前年同月比2%(日量37万8,000バレル)増の日量1,961万バレルだった。増加は2カ月連続。ガソリン需要が同3.8%(日量34万4,000バレル)増の日量940万バレル大幅増となり、全体を押し上げた。ディスティレートは同2.8%(日量11万3,000バレル)減少した。

OPEC総会では産油量に関する政策変更はない見通し。サウジが独自路線を進んでおり、イランも増産傾向にある。OPECはすでに機能不全を起こしており、供給削減に対する期待はできない。米国内の産油量の減少と需要の増加による需給バランスの改善に期待するしかないのが実態であろう。