金は続落。アジア時間は堅調に推移していたが、パウエルFRB理事が「経済成長の持続と労働市場の引き締まりが続いていることを統計で確認できれば、利上げがかなり早期に実施される可能性がある」と発言したことが圧迫したようだ。

ただし、ドルの上値がやや重くなっており、これが今後の金相場を下支えする可能性がある。米利上げが実施されるとの観測が織り込まれつつあり、金相場は値固めに入っていると考えている。

非鉄は概ね堅調に推移。銅は4,700ドルを回復する動きになっている。ただし、重要なレジスタンスを超えられず、チャートは上ヒゲを形成しており、戻りは鈍いという印象の方が強い。

原油相場が50ドルを回復したことが支えになっているが、それだけでは本格的な戻りは心もとない。長期的には供給不足が相場水準を押し上げるのだろうが、まだ相応の時間が掛かるだろう。

原油は反落した。場中には7カ月ぶりに50ドルを突破したが、その後は手仕舞い売りが出た。30日にメモリアルデーを控えていることも影響した可能性がある。その意味では、達成感や休場前で本日も上値が重くなる可能性がある。

これまで原油相場は、カナダ・オイルサンド地帯の森林火災やナイジェリアとリビアのエネルギー産業の混乱、さらにベネズエラの経済危機を受けて買戻しが入ってきた。これらの要因で、世界の石油供給量は一時的に日量400万バレル近く減少したとの試算もある。

しかし、市場では、50ドルを超えると米国のシェールオイル業者を中心に生産再開の動きが活発化し、供給が増加するとの懸念も根強い。

最終的には60ドルまで上昇するとみているが、目先はいったん反落することも想定されるだろう。ただし、米国のシェールオイル企業が、50ドル達成ですぐに生産再開できるとは考えられない。130社以上が破たんし、銀行の貸し出しも今後は厳しくなるだろう。

50ドル以上が持続的に維持されることが確認されないと、投資の判断も困難であり、そう簡単に生産量が増加するとは考えにくい。当面は、米国内の産油量の動向を追いかけながら、市場動向を見極めるのが賢明であろう。

また30日を境に米国はドライブシーズン=ガソリン需要期に入ることから、ガソリン需要の増加と在庫の減少がみられるか、さらにこれらの動きが原油相場を押し上げるかにも注目しておきたい。現時点では、ガソリン相場の上値が想定以上に重い。