金は続落。投資家のリスク選好の強まりが上値を抑えているようである。原油相場の上昇を受けて株価が上昇しており、安全資産としての金需要は減退している模様。

FRB高官らによる早期利上げに前向きな発言もあり、ドルがこのところ堅調に推移していることも、金投資を減退させていると見られる。しかし、ドルの上値が重くなれば、金市場への関心が再度高まることが想定される。

いまは米利上げ観測でドルが堅調に推移していると見られるが、米国の基本的な方針はドル安であると考えられる。7年ぶりの政策転換の可能性が高く、ドル指数が今後7年間下落基調をたどるのであれば、金投資が王道ということになろう。

世界最大の金上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールドトラストの金保有高は24日に1カ月ぶりに減少したが、一時的な動きにとどまろう。

非鉄は続伸。銅は4,600ドル台を回復した。中国経済への懸念が和らいでいることや、原油相場の上昇、ドルの反落などが材料視されている。今後は米国経済指標やイエレンFRB議長の講演など、外部要因の動きに左右される状況が続くことになろう。

原油は続伸。米国内の原油在庫の減少が材料視された。WTIが49ドル台を回復するのは15年10月以来である。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計では、米国内の原油在庫が20日までの週に前週比420万バレル減少。

市場予想の同250万バレル減を上回る大幅な減少となった。これを受けて、発表直後にWTIは49.62ドルまで上昇した。しかし、ガソリン在庫が同200万バレル増と減少予想に反して増加したことが上値を抑えた。

WTIは節目の50ドル突破には至らなかったことから、利食い売りが出ている模様。カナダのオイルサンド地帯での森林火災や、ベネズエラの経済危機、リビヤやナイジェリアで製油所への襲撃などを受けて、産油量は一時日量400万バレル近く減少したとの見方がある。

これが最近の上昇を後押ししたと考えられるわけだが、これらの材料を徐々に織り込む一方、イランが増産ペースを上げていることから、いったんは手仕舞売りが出てもおかしくないだろう。

一方、米国内の産油量が876万バレルまで減少。これは14年9月以来の低水準であり、減少傾向が鮮明になっている。米国では130社を超えるシェールオイル企業が倒産したとされており、負債総額は5兆円に達したとの見方もある。

45ドル程度では事業の継続が不可能であることが明確になったと言えそうである。そうなると、今度は原油価格が持続的に50ドル以上を維持するとの見方ができるような市場環境にならない限り、新規の投資が再開されることはないだろう。

銀行もリスクがあるため、融資に消極的になるものと思われ、新規開発や生産再開のハードルは相当高いと考えてよいだろう。そう考えると、原油相場はそう簡単には下げないと考えられるだろう。

ただし、上値もどんどん上げていくのも難しいだろう。目先はWTIの50ドルを超えるのに苦労するだろう。30日のメモリアルデーを境にドライブシーズン=ガソリン需要期に入るが、ガソリン相場主導で上げていけるかを注視したい。