お金と投資をもっと身近に
facebook twitter
金は続落。投資家のリスク選好の強まりが上値を抑えているようである。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

金は続落。投資家のリスク選好の強まりが上値を抑えているようである。

2016/5/26
金は続落。投資家のリスク選好の強まりが上値を抑えているようである。原油相場の上昇を受けて株価が上昇しており、安全資産としての金需要は減退している模様。
facebook twitter メールで送る 印刷

金は続落。投資家のリスク選好の強まりが上値を抑えているようである。原油相場の上昇を受けて株価が上昇しており、安全資産としての金需要は減退している模様。

FRB高官らによる早期利上げに前向きな発言もあり、ドルがこのところ堅調に推移していることも、金投資を減退させていると見られる。しかし、ドルの上値が重くなれば、金市場への関心が再度高まることが想定される。

いまは米利上げ観測でドルが堅調に推移していると見られるが、米国の基本的な方針はドル安であると考えられる。7年ぶりの政策転換の可能性が高く、ドル指数が今後7年間下落基調をたどるのであれば、金投資が王道ということになろう。

世界最大の金上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールドトラストの金保有高は24日に1カ月ぶりに減少したが、一時的な動きにとどまろう。

非鉄は続伸。銅は4,600ドル台を回復した。中国経済への懸念が和らいでいることや、原油相場の上昇、ドルの反落などが材料視されている。今後は米国経済指標やイエレンFRB議長の講演など、外部要因の動きに左右される状況が続くことになろう。

原油は続伸。米国内の原油在庫の減少が材料視された。WTIが49ドル台を回復するのは15年10月以来である。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計では、米国内の原油在庫が20日までの週に前週比420万バレル減少。

市場予想の同250万バレル減を上回る大幅な減少となった。これを受けて、発表直後にWTIは49.62ドルまで上昇した。しかし、ガソリン在庫が同200万バレル増と減少予想に反して増加したことが上値を抑えた。

WTIは節目の50ドル突破には至らなかったことから、利食い売りが出ている模様。カナダのオイルサンド地帯での森林火災や、ベネズエラの経済危機、リビヤやナイジェリアで製油所への襲撃などを受けて、産油量は一時日量400万バレル近く減少したとの見方がある。

これが最近の上昇を後押ししたと考えられるわけだが、これらの材料を徐々に織り込む一方、イランが増産ペースを上げていることから、いったんは手仕舞売りが出てもおかしくないだろう。

一方、米国内の産油量が876万バレルまで減少。これは14年9月以来の低水準であり、減少傾向が鮮明になっている。米国では130社を超えるシェールオイル企業が倒産したとされており、負債総額は5兆円に達したとの見方もある。

45ドル程度では事業の継続が不可能であることが明確になったと言えそうである。そうなると、今度は原油価格が持続的に50ドル以上を維持するとの見方ができるような市場環境にならない限り、新規の投資が再開されることはないだろう。

銀行もリスクがあるため、融資に消極的になるものと思われ、新規開発や生産再開のハードルは相当高いと考えてよいだろう。そう考えると、原油相場はそう簡単には下げないと考えられるだろう。

ただし、上値もどんどん上げていくのも難しいだろう。目先はWTIの50ドルを超えるのに苦労するだろう。30日のメモリアルデーを境にドライブシーズン=ガソリン需要期に入るが、ガソリン相場主導で上げていけるかを注視したい。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

つみたてNISA
人気記事ランキングTOP

 

このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください金は続落。投資家のリスク選好の強まりが上値を抑えているようである。

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

金は続落。投資家のリスク選好の強まりが上値を抑えているようである。

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント

 

 

 

 
フレッシャーズ
 

 
タイムトリップ
 
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。