金は下落。貴金属に売りが出ている。FOMC議事要旨で、早ければ6月の利上げが示唆されたことが引き続き売り圧力となっている模様。

ドル上昇の可能性を背景に、投資家が金市場から資金を引き揚げているようである。銀やプラチナ、パラジウムも大きく下落している。短期的にこのような動きが出るのは仕方がないだろう。

しかし、金を中心に貴金属は長期的な上昇基調に転換していると考えている。あまり短絡的に売るのは賢明ではないだろう。為替市場で利上げが織り込まれ、ドルの上昇が止まれば、再び資金は金市場に回帰することになるだろう。

非鉄は引き続き軟調。銅は節目の4,500ドルを試す展開にあると見られる。中国の景気への懸念やドル高基調が上値を抑えているようだが、安値圏での推移を背景とした開発投資の遅れを考慮すれば、長期的な供給不足への懸念が台頭するのも時間の問題であろう。

一方、ゴールドマン・サックス(GS)は亜鉛の今後3?12カ月の価格見通しを上方修正した。ただし、銅とアルミに関しては、16年後半から供給量の大幅な増加が見込まれるため、極めて弱気な見方を維持している。しかし、GSの最近の見通しは外れている。

原油は小動き。ドル高基調を背景に下げていたが、ナイジェリアでの供給不安の再燃で安値からは値を戻した。米国の早期利上げ観測を背景にドルが上昇しており、これが原油相場の上値を抑えているようである。

しかし、ナイジェリア最大の原油ターミナルが過激派による攻撃予告で閉鎖されたとの報道など、各地での供給不安が再燃しつつある。

このような状況になると、ショートもしづらい。またカナダのオイルサンド産地での森林火災やリビアでの生産活動の停止懸念など、産油量の減少につながる材料は事欠かない。

一時的な減産量は日量300万バレルに達したとの見方もあり、安易に売り込むことはできない状況にあるだろう。また米国での減産傾向もあり、これまでの供給過多による売り込みは控えられている印象である。

米国のシェールオイル企業の破たんは今後も続く見通しである。結局のところ、45ドルの原油価格ではやっていけないということであろう。年内に55ドルから60ドルまでの上昇になるとの見方を維持したい。