金は3日続伸。ドル安・ユーロ高や米国株の下落などを背景に安全資産としての買いが入った。4月の米CPIは前月比0.4%上昇と市場予想を上回り、伸び率が3年2カ月ぶりの大きさとなったことで、FRBによる早期利上げ観測が急浮上したが、ドルが上昇しなかったことで金には売りがでなかったようだ。

本来は金利がつかない金に売りが出てもおかしくないのだが、市場はその辺りは賢明であったと思われる。むしろ、投資家はリスク回避的な動きになっているようであり、金相場は下げにくい地合いが続こう。

18日には4月26・27日に開催されたFOMC議事要旨の発表が控えているが、その中で追加利上げ時期に関する手掛かりが示されれば、それを材料に反応する可能性がある。

しかし、それでも金が行くべき方向性に変化が出るとは考えていない。ジョージ・ソロス氏など有力投資家は、上場投資信託(ETF)を通じて1~3月に金を買い入れている。同氏は金を「究極のバブル」と表現し、投資を3年間手控えてきた経緯があるが、その同氏が金投資を再開したことの意味は大きいだろう。

非鉄は引き続き上値の重い展開。原油価格の上昇や軟調なドルは支援材料だったが、上値を買う動きに乏しい状況は変わっていない。非鉄独自の材料が不足しているようであり、当面は原油やドルの動きに左右される展開が続く可能性が高いだろう。

原油は続伸。世界的な供給不足見通しや米国内の原油在庫の減少見通しが材料視された。WTIは清算値ベースで15年10月9日の49.63ドル以来、約7カ月ぶりの高値をつけた。ゴールドマン・サックスが今年下半期の原油価格見通しを50ドルに上方修正したことも引き続き支援材料のようである。

しかし、同社の最近の見通しは外れることが多く、当てにならないと見られる。市場では、引き続き内戦状態にあるナイジェリアや大規模な森林火災に見舞われたカナダでの生産停止が材料視されているようである。

13日までの週の米国内の原油在庫は前週比280万バレル減と、前週に続き減少したとみられている。またガソリン在庫は同20万バレル減、ディスティレート在庫は同60万バレル減の見通しとなっている。引け後に米石油協会(API)が発表した在庫統計では、原油在庫は前週比114万バレル減だった。

WTIはいずれ55-60ドルまで上昇するだろうが、かなり過熱感が高まっていることも事実である。目先は在庫統計をきっかけに手仕舞い売りが出る可能性もある。日柄あるいは値幅調整をした後に50ドル超えを試すのではないかと考えている。