金はドル高が一服したことで買いが戻った。米国株が利益確定売りや低調な米国企業の決算に圧迫されて反落したことも、安全資産である金への資金シフトにつながったといえよう。また、最近の米国経済指標を受けて、追加利上げが先送りされるとの見方が強まることも支援材料と考えられる。

現時点では1,300ドルの心理的節目が重石になりそうだが、今後株価が下落に向かうようだであれば、いよいよ金の出番となろう。

非鉄は上昇。調整場面が一服している。ドル安・原油高も押し上げ要因になったといえよう。ただし、中国の4月の貿易統計が弱かったこともあり、下値警戒感は引き続き根強いとの指摘もある。目先は下げすぎ感もあり、反発しやすいだろう。引き続き、為替と原油の動向に注目する展開が続きそうである。

原油は大幅上昇。米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計で、原油在庫が減少したことを受けて買い進まれた。WTIは清算値ベースとしては15年11月4日の46.32ドル以来、約半年ぶりの高値を付けた。

EIA在庫統計では、原油在庫は前週比340万バレル減と、市場予想の同70万バレル増に反して大幅減となった。またガソリン在庫は同120万バレル減、ディスティレート在庫は同160万バレル減と、石油製品在庫も減少した。

またドル安・ユーロ高が進んだことも押し上げにつながった。一方、原油生産量は日量880万バレルと、前週比2万バレル減少した。減少傾向が続いていることも、原油相場の下支えになっているといえよう。

ナイジェリアのパイプライン閉鎖やカナダの森林火災でオイルサンド生産各社が操業停止に追い込まれたことも引き続き材料視されているようである。今の基調が続く可能性は十分にあると思われるが、まずは直近高値を上抜けるかに注目することになろう。

その上で、30日に控えるメモリアルデーまでこの基調が続くかを注視したい。基調が続けば、年末まで上昇基調が継続する可能性が高いと見られ、55ドルから60ドル程度までの戻りも視野に入ってくるだろう。