金は続落。原油相場の上昇を受けた米国株高で、リスク意欲が回復しており、安全資産である金は売られている模様。またドル高基調にあることも上値を抑える要因になっているようである。

前日は1日の下げ幅としては3月23日以来の大きさだったが、テクニカル的に重要なサポートを維持しており、目先の調整はかなり進んでいると考えてよいだろう。

米国が追加利上げを見送る公算が大きいことや、米国株の持続的上昇に疑念を持つ声も少なくない。ダウ平均とのパフォーマンス比較でも、すでに長期トレンドは変わっているようである。金相場はいずれ大相場に発展するだろう。

非鉄市場は総じて軟調。銅やアルミが6日続落となっており、中国の経済指標の悪化を嫌気する売りが続いている印象である。銅は約1カ月ぶりに4,600ドル台まで下落し、ニッケルは5日続落となっている。

中国の4月の消費者物価指数は前年同月比2.3%増と比較的高い伸びとなり、卸売物価指数も同3.4%低下にとどまったが、市場の反応は鈍く、やはり、4月の貿易統計の低迷が引き続き意識されているようである。中国の非鉄需要が堅調に推移するのか、この一点に注目が集まっている印象もある。

ただし、実際には株価やドル相場、さらに原油相場の動向に左右される面が強い。すぐに反転するのは難しいのだろうが、原油相場が急伸すれば、その動きに素直についていくと考えている。

原油は反発。カナダやナイジェリアの供給懸念が下値を支えている模様。カナダ西部アルバータ州フォートマクマレーのオイルサンド産地周辺で発生した森林火災は、消火活動が奏功し始めたとみられており、これが一時売り材料視された模様。

しかし、石油生産関連施設では操業が中断しており、この影響で日量160万バレルの生産が停止されたとされている。またナイジェリアでは石油関連施設が武装集団に襲撃される事件が相次いでおり、供給混乱が生じるとの懸念が台頭し、原油相場は徐々に上昇に向かったようである。

引け後に米石油教会(API)が発表した石油在庫統計によると、6日までの週の米国原油在庫は前週比345万バレル増となった。市場予想は同71万4,000バレル増だった。11日発表の米エネルギー情報局(EIA)の統計の内容に注目したい。

6日までの週の米国原油在庫は前週比70万バレル増と、5週連続で増加したとみられている。またディスティレートは同100万バレル減、ガソリンは同70万バレル減が予想されている。

カナダやナイジェリアなどでの原油供給障害は、想定以上に需給改善につながる可能性がある。また米国内の原油生産量が引き続き減少していることが確認されれば、これも買い材料になりやすい。上昇トレンドを維持して反発したことから、目先は上値を試す可能性が高そうである。