金は急落。目立った材料はなかったが、ドルが上昇したことで、これまで買われてきたポジションの解消が一気に出たもよう。COMEX金の投機筋のネットポジションが11年8月以来の高水準だったことが影響したと考えられる。

しかし、この日の動きはあくまで一過性であり、ポジション調整が背景であろう。今後も堅調さは維持されると考えている。

米国株が徐々に上値を重くしているようである。投資家のリスク回避姿勢が強まれば、まず買われるのは金であろう。米利上げ先送り観測はドルの上値を抑えるだろう。

金価格の上昇は長期的なテーマである。目先の下落に一喜一憂する必要はないだろう。

非鉄市場は総じて軟調。中国の貿易統計が軟調だったことや、ドルが上昇したことが嫌気されたと考えられる。原油安も重石になったといえよう。このところの中国関連材料が目立っていなかったが、輸出入の数値が悪化したことは、中国懸念が残っていることを連想させている。

世界最大の非鉄消費国である中国の景気動向がさえないようだと、非鉄相場も上向きづらい。長期的な底打ちは完了したと考えているが、いまは短期的な底値を確認する動きにあると考えるべきであろう。

原油は3%を超える下落となった。カナダ森林火災による原油生産への影響を懸念する動きから一時は2%もの上昇となっていたが、その後はクッシング原油在庫が増加したとのデータが売り材料となったようだ。

これまでの上昇に対する手仕舞い売りが入りやすかったことも、急落につながった面があろう。特にガソリン相場の下げが大きい。これからドライブシーズン入りするが、ガソリン需要期に向けた動きは徐々にではあるが、進みつつあるように思われる。

ガソリン在庫は需要期前に積み増す必要がある中でむしろ減少傾向にあり、これがいずれ相場を支えることになるだろう。底打ちからの反発基調も現時点では変わっていないと判断できる。調整が完了すれば、夏場の需要期を背景に再び上向くことになろう。