金は続落。安値拾いの買いなどが入ったと見られ堅調に推移する場面もあったが、ドルの上昇で上値が抑えられた。また米雇用統計の発表を翌日に控えて様子見ムードも強かったといえるだろう。

今日の注目はやはり米雇用統計だが、内容にかかわらず、ドル安傾向が強まるだろう。米国は利上げを先送りすることがほぼ確実であり、これが金相場を支えるとの見方は変わらない。

いまは最近の上昇に対する利益確定売りが勝っているとみられるが、かなり調整も進んでいるようだ。いよいよ金相場が本格的に上昇に向かうことになろう。

長期的なテーマは「株安=ドル安=コモディティ高」である。その中でも、金はコモディティ高の主軸となるだろう。米国を中心とした株安傾向が強まることで、金相場の上昇基調はより強まることになるだろう。

非鉄市場は総じて軟調。ドル安是正の動きから売りが出ている。また中国のサービス業PMI(購買担当者景況指数)がさえなかったことも売りにつながっているようだ。米雇用統計を材料に動きやすいものの、下値は堅いと考えている。

目先は調整が進む可能性があるが、この時期から非鉄相場は急伸する傾向がある。上げてきたところをいかに捕らえるかがポイントになるだろう。

原油は続伸した。カナダの森林火災やリビアでの内戦に伴う供給懸念を背景に買いが入ったようだ。カナダのアルバータ州で1日に発生した森林火災は勢いを増しているもようで、オイルサンド産地のフォートマクマレーでは住民8万8,000人が既に避難したと報じられている。

建物や家屋への被害はさらに拡大する見込みで、周辺の主立った石油関連施設は相次ぎ稼働縮小や操業停止を発表しており、これが同国の産油量の大幅減につながり、短期的な供給逼迫が相場を支えるとの見方になっている。

一方、リビアでは一段の減産のリスクが高まっているもよう。リビア東部と西部の勢力争いが深刻化し、スイス資源大手グレンコアのタンカーへの荷積みができないとの報道が下値を支えているようである。

一方、米エネルギー情報会社ジェンスケープが発表した週間在庫統計では、WTI原油の受け渡し拠点であるクッシング在庫が135万バレル増加したもようで、これが上値を抑えたようである。

強弱感が交錯する材料がみられたが、基本的には強材料に反応しやすい地合いになっているとみられる。原油相場はテクニカル面では短期的な底値を確認したと考えられる。

依然として不安定な動きではあるが、方向性は決まっているのだろう。底打ちはすでに確認されており、世界的な供給過剰感も織り込まれたと考えている。

米国内の原油在庫は依然として高水準だが、産油量の減少は顕著になりつつある。この動きに注目せざるを得ない時期が必ず来るだろう。そのときには原油相場は明確な上昇を示していることだろう。

メモリアルデー(今年は30日)までの1カ月間、堅調に推移すれば、そのまま年末まで上昇が続くだろう。55ドルから60ドル超の水準を試す動きに入るのは時間の問題であろう。ドル安もこの動きをサポートするだろう。