金はほぼ横ばいの動き。ドル高基調で金の上昇幅は限られている。米国株高も上値を抑える要因になっている。

市場では、中銀の政策の方向性や需給動向などの手掛かりを探しているとの指摘もある。本日のECB理事会や日銀の金融政策決定会合、FOMCでは新たな政策が示される可能性は低く、ドル安傾向が続けば、これが金相場の下値を支えることになろう。

また日欧のマイナス金利はやはり金相場にはポジティブな材料であると考えられる。今後、株価が崩れるようであれば、安全資産としての金への注目度は再び高まることになるだろう。

一方、「金/銀レシオ」は73.1とほぼ半年ぶりの低水準をつけている。これまでは金相場の上昇が強く、レシオは高水準にあったが、最近の銀相場の上昇でようやく調整が入りつつある。

長期的には金/銀レシオはさらに縮小するだろう。銀への関心が高まりつつあり、銀相場が急伸する可能性もある。

非鉄市場は総じて堅調に推移している。世界的にリスク回避姿勢が後退する中、中国の非鉄需要の回復への期待が強まりつつある模様。また原油相場の持ち直しや欧米株価の上昇も買いにつながった模様。

銅は続伸し、節目の5,000ドル台回復まであと一歩である。アルミは3日続伸し、昨年10月12日以来の1,600ドル台回復となっており、強さが際立っている。

またニッケルも4日続伸し、亜鉛も3日続伸と堅調さが確認できる。ただし、持続性には引き続き疑問の声も少なくない。原油相場の行方次第の面があり、原油市場動向を注視すべきであろう。

原油は急伸。米国内の原油在庫の増加幅が市場予想を下回ったことが材料視された模様。また5月にロシアで産油国による増産凍結に関する会合が開催されるとの報道も買いを誘ったようだ。

ただし、ロシア政府は再会合を主催するとの報道を否定している。また最近の上昇要因だった、クウェートの石油・ガス業界労働者によるストは終結した模様で、これが上値を抑える可能性がある。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計によると、原油在庫が前週比210万バレル増と、市場予想の同240万バレル増を下回った。ディスティレート在庫は小幅増の予想に反して360万バレル減となり、これがヒーティングオイル相場を押し上げて、これに連れて原油相場も急速に上値を拡大した模様である。

一方で、米国内の産油量が6週連続で減少していることも下値を支える要因になっているといえる。この日の上昇で、原油相場は重要な上値を抜けてきたと判断している。この水準を維持できれば、原油相場は新たなステージに入ることができるだろう。その意味でも、この数日間の相場動向はきわめて重要である。