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金は大幅続伸。ユーロドルの上昇が支援材料だった。
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

金は大幅続伸。ユーロドルの上昇が支援材料だった。

2016/4/20
金は大幅続伸。ユーロドルの上昇が支援材料だった。3月の米住宅着工件数は前月比8.8%減で、先行指標である住宅着工許可件数も7.7%減となったことがドル安につながったもよう。
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金は大幅続伸。ユーロドルの上昇が支援材料だった。3月の米住宅着工件数は前月比8.8%減で、先行指標である住宅着工許可件数も7.7%減となったことがドル安につながったもよう。

住宅関連指標の低迷は米国経済の減速を示唆している可能性がある。最近の雇用情勢の堅調さから、米国経済には楽観的な見方が依然として多いものの、この動きには要注意であろう。

米国株は堅調だが、これが崩れると市場の様相は一変する。安全資産である金への投資家が拡大することになるだろう。貴金属市場は、昨日のアジア時間から堅調な動きにある。特に「株高で金上昇」の動きがみられたことは非常に興味深い。

安全資産として買われているのではないだろう。むしろ、インフレヘッジの買いだろうか。少なくとも、原油相場が急落しなかったことによる安心感があるのかもしれない。

これまでは「原油高=株高=金下落」だったのが、「原油高=株高=金上昇」に変わるのであれば、これは大きな変化である。しかし、これが「原油高=株安=金上昇」に変わるときが、本物のコモディティ相場の上昇ということになるのだろう。その際には、とてつもない上昇になっているはずである。

非鉄市場は急伸。これまで軟調だった銅が復活の兆しをみせている。アルミや亜鉛はきわめて堅調で、非鉄相場全体を牽引している。この日はドル安で割安感が出たことや、原油相場の上昇なども好感されたようだ。

特に亜鉛は昨年8月上旬以来の1,900ドル台回復となっており、強い動きが見られている。非鉄相場の上昇で、コモディティ市場の雰囲気が一変する可能性もある。

原油は5日ぶりに反発。クウェートでの石油・ガス業界労働者による無期限ストを受けて供給懸念が広がったことが材料視されたようだ。OPEC加盟国のクウェートでは、石油・ガス業界労働者による政府の給与改革に対する抗議ストが3日目に突入。

これにより、生産活動が停滞し、原油生産量は日量150万に落ち込んでいるもよう。17日時点の日量110万バレルからは持ち直したものの、3月の日量280万バレルの水準との比較では5割強の水準にとどまっている。ストが長期化すれば、供給に一段と影響を与えると見られており、これが結果的に世界の石油需給の改善につながるとの見方が台頭しているとみられる。

またベネズエラでは停電が発生し、ナイジェリアではパイプライン火災なども起きており、強材料に反応しやすい地合いになりつつあるもよう。一方、国営石油会社(NIOC)のジャバティ最高経営責任者(CEO、石油相次官を兼務)は、イランの産油量が6月半ばまでに核開発疑惑に絡んだ経済制裁実施前の水準を回復するとの見通しを示したもよう。

17日にカタールのドーハで開催された産油国会合では、サウジアラビアがイラン抜きでの増産凍結合意に反対し、合意は見送られている。イランは制裁解除を受けて増産方針を明言していたが、増産が実現すれば、これは世界の石油需給にとってきわめて弱い材料になる。

一方で、イランは制裁前の生産水準を回復すれば、増産凍結に加わる意向を示しているが、実際にそのような行動に出るかは不透明である。OPECは6月2日に総会を開催するが、それまで増産凍結に関する協議を続ける見通し。

今回のサウジとイランの対立で、OPEC内の不協和音が浮き彫りになっており、イランの生産回復ペースと原油相場動向が増産凍結協議の進展に大きな影響を与えることだけは確かであろう。WTIは43.50ドル、ブレントは44.85ドルが重要なポイントとみている。

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