金は米国株の上昇で上値の重い展開にある。主要産油国による増産凍結合意見送りを受けた原油安を背景に「質への逃避」の買いが入ることが想定されたが、原油相場が下げ渋ったことがすべてを反転させているようである。

それにしても、原油高と金上昇が共存しにくい状況も興味深いところである。原油相場の下げ幅縮小が金の売り材料になるという状況が長期化するとも思えない。いずれにしても、金は長期上昇基調に入ったとの見方は変わらないと考えている。今後も株式に対する相対パフォーマンスは堅調に推移するだろう。

非鉄市場は方向感のない動き。銅は原油安などを嫌気した売りで3日続落となった。アルミや亜鉛は反発し、ニッケルは続伸した。原油相場次第の動きになっており、目先は不安定な動きになりやすいと思われる。

中国の指標の悪化に歯止めが掛かっていることもあり、下値リスクは限定的との見方が多くなりつつある。原油は続落したが、安値からは戻している。週明けのアジア市場では、17日のドーハ会合で、主要産油国による増産凍結合意が見送られたことを嫌気した売りが出て下落していたが、その後は徐々に買戻された。

またクウェートの石油業界でのストライキが下値を支えたとの指摘もある。ストライキにより、クウェートの原油生産は60%以上減少しているという。一方、17日のOPECと非OPECの主要産油国による会合では、増産凍結で合意できなかったが、6月のOPEC総会までに今後の対応を決めると報じられている。

市場では、ドーハ会合の不調は原油相場の重石になる可能性はあるものの、下値はそれほどではないとの指摘もある。今後は米国でドライブシーズン=ガソリン需要期に入ることもあり、下げにくい状況になりやすいだろう。

原油相場は、ドライブシーズン入りとなる5月末のメモリアルデーまでの展開がそのまま年末まで続く傾向があるとみられ、今後1カ月間の原油相場が上昇するのか、それとも下落するのかは、年後半の株式市場を占う上でも非常に重要な材料になるだろう。