金は5日ぶりに反落。欧米株高などを背景に投資家のリスク回避姿勢が後退したことが背景にあると見られる。またユーロが下落していることも売りにつながったといえよう。

中国の3月の貿易統計が堅調だったことで、投資家心理が好転しており、一旦金を売る動きが出ているのだろう。米国の3月の小売売上高が前月比0.3%減と、市場予想の0.1%増を下回ったものの、これらは結果的に材料視されていないようである。

現在の市場は、材料に対して都合の良い解釈をしていると見られ、これが金相場の上値を抑える可能性があろう。しかし、長期的な見方が変わることはない。株価の調整が進めば、急伸する可能性は常にあるだろう。

非鉄市場は堅調に推移。原油相場は下落、ドルは強含んだが、これまで売り込まれていたこともあり買われているようである。中国の3月の貿易統計で、輸出が9カ月ぶりに前年の水準を上回ったことが材料視された面があろう。

需給改善期待はあるものの、一方で明確なサインがあるわけではないと考えられ、引き続き目先は外部要因に左右される展開が続くことになろう。原油相場がひとつのポイントになろう。原油が崩れるまでは、強気で見てよいと考えている。

原油は反落。ドル高や米エネルギー情報局(EIA)発表の石油在庫統計で原油在庫が増加したことが嫌気されたようだ。EIAが発表した在庫統計では、原油在庫が前週比660万バレル増と、市場予想の同190万バレル増を大幅に上回った。

しかし、そのわりに下げていないという印象のほうが強いのは、ガソリン在庫が同420万バレル減と、市場予想の同140万バレル減を上回る減少になったことが影響したことが考えられる。

また主要産油国による増産凍結合意への期待感も根強いため、下値を売る動きは消えつつあるように思われる。

一方、ロシアのノバク・エネルギー相は「ドーハ会議で調印が見込まれる合意は、詳細なコミットメントはほとんどなく、大まかな枠組みになる」と発言し、増産凍結への期待感がやや後退したことも上値を抑えていると考えられる。

確かに、明確に減産する産油国はいないと考えられ、増産の枠組みもきわめて不明瞭なものになる可能性がある。しかし、この機会を逃すと、原油相場が再び下落に転じる可能性もあろう。

あいまいな形でも、何かしらの合意がなされたことを示すことになるだろう。これを市場が好感することで、原油相場はあらたなステージに向かうことが出来ると思われる。

イランは、石油相は会合に参加せず、代表団を送るもよう。イラン抜きでの合意でも、相応に意味はあると考える。産油国にとって、今回の会合は原油相場を上向かせるための大きなチャンスであると言えるだろう。