金は3日続伸。ドル安基調の継続を背景に買いが集まった。また米国株の反落も買いにつながった可能性がある。米国の早期利上げ観測の後退が下値を支えているようである。

金利が付かない資産である金にとっては、米利上げ先送りは格好の買い材料であると考えられる。また欧州や日本のマイナス金利も直接的な買い材料であると見られる。

超低金利が続いているときに金に投資をすることで、後に収益につながっているという過去データがある。いまは金に注目すべき時期であることを再確認しておきたい。

金相場は25日線の1,242ドルから上放れた。+2.5%の1,273ドルを超えると上昇基調がより鮮明になり、+5%の1,304ドルを目指すことになろう。貴金属相場は強い動きになりつつある。

非鉄市場はまちまちの展開。中国のCPIが堅調だったことで、中国人民銀行(中央銀行)の追加金融緩和が連想されたことが下支えになったもよう。今週は中国の貿易統計やGDP、鉱工業生産など、重要経済指標の発表がある。

これらの内容次第では、相場が反転する可能性もあるだろう。米アルコアは今年の世界アルミ市場について、110万トンの供給不足となる見通しを示している。世界需要が5%増となるのに対し、供給は2%増にとどまるとしている。またアルミナについても140万トンの供給不足と予想している。

原油は続伸。石油の需給バランスの改善期待が上昇につながり、WTIは40ドル台を回復した。米国内の原油在庫の大幅減や今週公表される在庫減への期待も相場を押し上げている。カタールの首都ドーハでの主要産油国会合開催が17日に迫る中、増産凍結合意への期待感が高まっていることも買いを促しているようだ。

しかし、会合が物別れに終われば、相当の悪材料になることが想定される。そのため、17日の会合はきわめて重要と言わざるを得ない。市場の関心はこの一点に向かっているといってよいだろう。

一方、ドル安基調の継続も下値を支えている。また今後は株式市場のデカップリングが顕著になると考えられ、「原油高=株安」の構図が示現する可能性が高いとみている。WTIは25日線の+2.5%の40.10ドルを超えてきた。これで+5%の41.05ドルを超えると上昇基調がより鮮明になろう。