金は反落した。原油高を背景とした米国株高を背景に、投資家のリスク回避の動きがやや後退した。しかし、この日の米国株の上昇が、原油高が主な要因であろうことを考慮すれば、米国株市場はきわめて脆弱な状態にあると言えよう。

米国株が崩れれば、安全資産とされる金に買いが入るだろう。

FOMC議事要旨では、多数の委員が追加利上げに慎重な姿勢を示していることが確認された一方で、一部の委員が利上げを支持していたことが判明した。利上げの可能性は今後もくすぶるだろうが、ドル安基調が大きく崩れる可能性は低いとみている。

非鉄市場は全般的にさえない状況が続いている。ただし、徐々に底堅くなってきた印象はある。銅は重要なサポートである4,700ドルを維持しており、売られ過ぎ感も強いことから、一旦は上向いても良い感じである。

アルミも1,500ドル台を維持している。ニッケルも最近の下げに対する反発が期待できる値動きになりつつある。市場では中国の非鉄需要の先行き懸念がくすぶるとの指摘もある。状況は引き続き不透明ではあるが、長期的には底割れするような状況ではないだろう。

原油は大幅続伸。石油需給の不均衡が徐々に是正されるとの期待から買戻された。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、1日までの週の米国内の原油在庫が前週比490万バレル減となり、市場予想の230万バレル増に反して大幅な減少になったことがこの日の上昇の最大の要因であると見られる。

また、クウェートのフザイアOPEC理事が17日にカタールの首都ドーハで開催される産油国会合で、産油量の上限について、2月の生産量水準か1月と2月の生産量の平均で凍結することで合意される可能性があるとしたことも上昇につながったようだ。

またドル安基調の継続も、ドル建て原油相場を下支えている。安値から戻しており、一旦底割れは回避されたように見える。今後の材料次第では、再び上値を試す可能性も出てくるだろう。

ただし、それが持続性のあるものとなるためには、産油国の断固たる決定が不可欠である。イランが依然として増産の意思を示している。イランの合意なしで果たして増産凍結合意が意味のあるものとして市場に受け入れられるのか。今後の原油相場の方向性はこの一点に掛かっていると言えるだろう。