金は3日ぶりに反発。世界的な株安を受けた投資家のリスク回避姿勢の強まりで買戻されている。ドル安傾向も続いており、全般的に下値は堅いことが確認できたといえるのではないか。

長期的な見通しに全く変化はない。これから本格化すると考えている金融市場の混乱を背景とした株式を中心としたリスク資産の売却の動きが、結果的に金市場への資金流入を促すことになるだろう。

市場の関心はFOMC議事要旨に集まっているようだが、金相場の本質的な動きに大きな影響を与えることはないだろう。短期的には金は方向感のない展開で、25日移動平均線の2.5%下方乖離の1,212ドルと25日線の1,244ドルのレンジで推移している。

これをどちらかに抜けると相当大きな変動になるだろうが、結果的に上に抜けると見ている。レンジ取引は銀とプラチナも同じであり、レンジ上抜けを待つ状態にあると見られる。パラジウムだけが弱い。540ドルで下げ止まるかがきわめて重要である。売られ過ぎ感もあり、目先は戻しそうである。

非鉄市場は軟調に推移。最大の非鉄消費国である中国の景気先行き不透明感が広がりつつあり、さらに最近の原油相場の下落もあり、買いが入りづらい展開にある。銅は3月2日以来の4,700ドル台での推移。鉛は2月24日以来の水準に沈んだ。

最近、下げが顕著だったニッケルには買戻しが入っているようだが、アルミも上値が重く、亜鉛は急落している。原油相場が戻さない限り、非鉄相場の反発も見込みづらいだろう。

原油は反発した。買戻しが入ったようだが、上値は引き続き重いと思われる。クウェートのフザイアOPEC理事が、カタールの首都ドーハで17日に開催される主要産油国会合で、イラン抜きでも増産凍結で合意できるとの見通しを示したとの報道が材料視されたようである。しかし、増産凍結で合意しても、イランが増産すれば、その意味はほとんどないと考えられる。

米エネルギー情報局(EIA)が6日に発表する石油在庫統計で、原油在庫の積み増しが予想されており、供給過剰が解消される兆しがないことが確認されれば、再び売られることが想定される。

引け後に発表されたに米石油協会(API)の在庫統計では、米国内の原油在庫が予想に反して430万バレル減少したことで、電子取引では下げ渋るかもしれない。それでも、EIA在庫統計で在庫増加が確認されれば、再び売られることになろう。