金は上昇。ドルや株価の下落を受けて買いが入っている。米利上げ観測が後退する中、四半期ベースでは約30年ぶりの上昇率となった。イエレンFRB議長が、利上げ時期があとずれすることを言明し、ハト派色を強めていることがドル安につながっており、再び金への関心が高まる可能性がある。

米雇用統計を通過すれば、ドル安基調がより鮮明になり、金への資金流入が拡大する可能性がある。金相場は第1 四半期に16.2%高となり、四半期ベースでは1986年以来の大きな上昇率となった。

世界成長への懸念を背景に株価が急落し、安全資産への逃避の買いが入ったことが上昇につながったようである。この動きは今後も続くと考えている。

非鉄市場はやや上値の重い展開。原油価格が伸び悩む一方でドル安が進行しており、膠着感が強まっている。銅は2月半ばから上昇基調にあったが、3月末にかけて失速している。

節目の5,000ドルを割り込んでおり、現在の調整局面がどの程度続くかに注目したい。材料不足であり、引き続き原油やドルなどの外部要因に注目することになろう。

原油は方向感のない展開。米国内の原油在庫に関する強弱感が交錯する報道で動きづらい展開となっている。米エネルギー情報局(EIA)が前日に発表した在庫統計で、製油所稼働率が大幅上昇だったものの、原油在庫が7 週連続で増加したことが引き続き嫌気されている。

一時37ドル台半ば付近まで下落しており、値動きは弱い。米国産原油の受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシング在庫が大幅減になっているとの民間調査への関心が高まり、買戻される場面もあったが、米国内の石油需給の不均衡が解消される可能性は低いと見られる。原油相場がすぐに上値を試すとは考えづらい展開にある。

ユーロドルの上昇は、ドル建て原油相場の押し上げ要因だが、原油相場の反転にはやはり現物需給の改善が不可欠である。その意味でも、OPEC加盟・非加盟の主要産油国による増産凍結の最終合意が不可欠だが、17日の会合で合意に至る可能性は低いとみられる。

イランが合意に乗らない限り、有名無実化すると考えられ、過度な気合は禁物である。

また投機筋が高値で買いついており、ロングの処理に困っていると考えられることを考慮すれば、一旦は下押すと考えるのが賢明であろう。