金は4日ぶりに反発した。イエレンFRB議長の追加利上げに慎重な発言を受けてドル安が進み、買いが入ったようだ。1,200ドルを維持して反発した格好であり、目先は下値を確認したとの判断が強まることも想定される。

これまで複数のFRB高官が4月の利上げの可能性などに言及していたことから、金利がつかない金には売りが出る動きになっていた。しかし、米雇用統計も控えており、目先は動きづらくなるだろう。

一方で、イエレンFRB議長は世界経済のリスクを重視する姿勢を明確にしており、利上げはそう簡単ではなさそうである。そうであれば、ドルの上昇に歯止めが掛かり、金にはポジティブな材料になるだろう。

非鉄市場は不安定な動き。イエレンFRB議長の講演前にドルが堅調に推移していたことで売りが優勢になった。また原油価格の下落も圧迫要因になったようだ。ただし、その後の同議長の発言でドル安の動きが見られており、これがサポート要因になるかに注目することになろう。

一方で、LME在庫が減少しているが、これが中国への在庫シフトの動きと指摘する向きもある。つまり、実需に基づく在庫減少ではなく、在庫の保管場所の移動でしかないということであれば、実態は弱いとの見方にもなる。このあたりは実際にはわからない。今後の中国の輸入量なども合わせてみていく必要があるだろう。

原油は5日続落。世界的な供給過剰を懸念した売りが止まらないようだ。また最近の上昇で上値を買いついた投機筋のポジション解消が入っている可能性がある。米国内の原油在庫は25日まで週に前週比330万バレル増だったとの見通しも重石になっている。米エネルギー情報局(EIA)が発表する在庫統計の内容を待ちたい。

ただし、米国内の原油在庫は過去最高水準を維持しており、上値を買いづらい状況は変わっていない。一方、OPEC加盟および非加盟の主要産油国が4月17日にカタールの首都ドーハで開催する会合で、増産凍結の最終合意に達するかにも注目が集まっている。

しかし、新たな報道がないことから、市場では合意に向けた動きが進んでいないとの指摘もある。有力産油国のイランとリビアが増産方針を堅持していることも、不安材料である。いずれにしても、明確な方向性が出てこないうちは、動きようもない。一方、上値を買いついた投機筋は、下落した場合のポジション処理について悩んでいることだろう。